NISAは非課税、つまり税金がかからずにお金の投資ができる国が始めた制度で、正式には少額投資非課税制度といいます。

2014年の制度開始以来、口座の開設数は増え続けていてNISA口座を開設された方の3割は投資未経験者、中でも20代、30代の方は約半数が投資初体験の方々です。投資を始める人を国が優遇して非課税にしてくれている制度、それがNISAです。

NISAについての基礎知識4項目

NISA初心者の方はまず、この4つのNISA基礎知識から見ていきましょう。

(1)非課税について

通常、株や投資信託などでお金を投資して利益が出ると、約20%課税されます。

例えば2万円の利益が出ても4千円は税金となり、手元に残るのは1万6千円だけです。これが、NISAの場合は非課税、つまり税金がかからず2万円全額が利益になります。

(2)NISA口座について

NISAを利用できるのは、日本に在住している20歳以上の方のみで、持つことのできるNISA口座は1人1口座です。証券会社などの金融機関で手続きをすれば、NISA口座の開設ができるようになっています。

(3)金融商品について

購入できる金融商品は株式や投資信託など色々とあり、金融機関によって取り扱っている金融商品が異なります。

(4)非課税枠と期間について

非課税枠(非課税で投資に使うことのできる額)は1年間で最高120万円まで、非課税期間は投資した年から数えて最長5年間となっています。

NISAを始めるならぜひ、押さえておきたい非課税枠の4つのお話

税金がかかることなく投資のできる非課税枠は1年間で120万円ですが、その非課税枠について、さらに詳しく知っていきましょう。

(1)非課税枠で投資できる上限額と下限額

1年あたり120万円の非課税枠×5年という計算で、NISAを使うと600万円まで非課税枠で投資できます。

もちろん上限600万円まで投資しないといけないという訳ではなく、非課税枠の下限額の設定もありませんので、自分のできる範囲での投資をすることができます。

(2)非課税枠120万円の使い方

1つの金融商品に120万円まとめて使うこともできますし、始めに2万円、3か月後に6万円、その3か月後に4万円といった感じで、時間と購入額を分散することもできます。

また、5千円程度で購入できる積立投資信託などもありますので、まとまったお金がなくても少額からNISAを始めることができます。

(3)売却した金融商品の非課税枠

NISA口座で購入した金融商品は、いつでも売却することができますが、売却した金融商品の非課税枠は売却と同時に無くなります。

例えば、NISA口座内の10万円の金融商品を売却した場合、この10万円分の非課税枠は消えます。

(4)1年で使いきれなかった非課税枠

未使用分の非課税枠は翌年に繰り越すことはできません。例えば1年で非課税枠を50万円使うと非課税枠120万円-50万円=70万円残りますが翌年には使えません。

NISAを上手く活用するために、押さえておきたい投資の基本

株式や投資信託といった投資は長期保有が基本です。投資初心者の方はまず、少額で金融商品の購入をして、実際に保有、その後売却という一連の流れを体験し、投資を肌で感じてから長期保有を視野に入れていくといいでしょう。

長期で保有すると複利効果(元本+利息の金額に対してさらに利息が付くこと)が得られ、長期になればなる程その分、複利効果も大きくなる傾向があります。

また、NISAの非課税期間は最長5年ですが、非課税期間終了時にNISA口座にあった金融商品については、(1)売却して現金化する(2)一般的な課税口座へ移動させる(3)非課税期間終了の翌年の非課税枠に移動させる、という3つの方法があり、この中の1つを選ぶことになります。

NISA初心者向け金融商品選びのヒント

利益は非課税だし、投資の基本も分かったので、せっかくだからNISAをやってみよう、と思い立ったNISA初心者の方へ向けて、金融商品選びのヒントをいくつかご紹介します。

(1)仕組みや値動きが分かりやすいものがいいという方には「インデックス型投資信託」をお勧めします。

これは、日経平均株価などの指標と連動して投資信託の価額が出されるもので、運用コストが抑えられつつ、販売手数料無料の商品も多いです。

(2)リスクを抑えながらもできるだけしっかり増やしていきたい方には「バランス型投資信託」をお勧めします。

これは1種類の投資信託の中で様々な地域や銘柄などへの分散投資がされており、リスクの分散に繋がる方法が取られています。

(3)同じやるなら非課税のメリットを生かして積極的に利益を追求してみたい、銘柄研究も自分でやってみたいという方には「株式」をお勧めします。

多少のリスクに注意が必要ですが、国内成長株は値上がり利益の期待できる商品として運用できます。

税金がかからない非課税の利点を大きく生かして、NISAを上手に取り入れてみましょう。

ライタープロフィール

大川 真理子 (おおかわ まりこ)
大川 真理子 (おおかわ まりこ)
病院受付として医療費の相談を受けていた頃、お金についてのトータルな相談窓口の必要性を感じ、お金の勉強を始める。イギリスへの留学経験と日本語教師の資格も持ち、専門用語も分かりやすい言葉で伝えることを心掛ける。ブログ(https://ameblo.jp/fpsoudanmado)にて税金や医療費制度などについて発信中。
AFP/2級FP技能士/マイライフエフピー認定ライター