投資を始めたいという方、NISA(少額投資非課税制度)についてはご存知でしょうか。すでに利用されている方も少なからずいらっしゃいます。

NISAの最大のメリットは非課税で投資できるということです。株を始めたい方にとって魅力的な制度です。

NISAについて、事前に押さえておきたいポイントがいくつかあります。よくあるご質問や事例を取り上げました。これらのポイントを参考に、ぜひNISAを有効活用してくださいね。

どのNISAを選ぶ?株を買うなら「一般NISA」と「ジュニアNISA」

NISAには3種類あります。2014年から始まった「一般NISA」、2016年から始まった「ジュニアNISA」、2018年から始まった「つみたてNISA」です。

資料:金融庁HPより各制度の概要をもとに筆者作成

従来からある、一般NISAジュニアNISAと、今年(2018年)から始まった、つみたてNISAの大きな違いは、対象商品と非課税期間が異なる点です。

一般NISA・ジュニアNISAは、上場株式やETF、REIT、そして幅広い投資信託など、銘柄を自由に選択できます。

すでに買いたい銘柄が決まっている方、あるいは「思い入れのある企業の株を買いたい。」という方は、一般NISAが向いているといえるでしょう。

ジュニアNISAの投資対象は一般NISAと共通していますが、口座の対象が0歳~19歳で、投資できる金額が異なります。

原則として18歳までは払出しできませんので、「お子さまやお孫さまのための資産形成」という視点で利用しましょう。

例えば、幼いわが子のために、テーマパークの株主優待がもらえる銘柄を選択されたり、あるいは父親が中学生のわが子との経済的な会話のきっかけにとご自身の取引先の株を選択されたケースもありました。

つみたてNISAの投資対象は、長期資産形成に向いているとされる投資信託があらかじめ決められています。投資初心者の方や、安定した銘柄を長期でじっくり積み立てていきたいという方は、つみたてNISAが向いているでしょう。

NISAのメリットは非課税で投資ができること!

NISAの最大のメリットは、投資で得た利益が非課税になることです。この利益とは、金融商品から得る配当金や分配金、値上がりしたときの売却益です。

通常は約20%の税金がかかりますので、利益30万円でも手取りは約24万円となってしまいます。NISAの場合は、丸々30万円の利益を受け取ることができます。

NISAを始めるときに、よくあるご質問は?

「NISAで株を始めたい」と思ったときに、どのような点に気を付けたらいいのでしょうか。株式を購入するためには、まず証券会社にNISA口座を開設することが必要です。

その他にもいくつかのポイントがありますので、実際にあった例を参考に、チェックしていきましょう。

(1)今すぐ株を買いたいAさん

「先週、NISAの申込書も出しているのに、なんで買えないんだ!」Aさんは、すでに証券口座を開設済みでした。口座状況を見ると、NISAの申込書は先週、提出済です。

ただし、NISAでの購入はできない状況でした。「今が買い時なのに、どうしてくれるんだ!」と納得がいかないご様子でのお問い合わせでした。

NISA口座は税務署に申込書類を提出して、審査が完了するまで開設できません。通常は2、3週間かかることをお伝えしました。

(2)マイナンバーを出したくないBさん

NISA口座を開設するための手続きの流れを説明したところ、Bさんは「マイナンバーは出したくない!」とのことでした。

NISA口座を開設するにはマイナンバーが必須です。最終的にはBさんにも提出していただくことを了解していただけました。

(3)NISAで株を始めたいCさん

「今年からNISAで株を始めたいです。どうしたらいいですか?」とお問い合せいただいたCさんは、すでに銀行で一般NISA口座を利用していました。NISAで株を買うためには、証券会社へのNISA口座変更が必要です。

NISA口座は1人1口座なので、金融機関を変更するためには、元のNISA口座を廃止する手続きが必要です。NISA口座を廃止・変更するには、その年に一度もNISA口座での購入をしていないことが条件となります。

NISA口座を始めるときのポイント

せっかく投資を始めたいと思っても、入り口の事務手続きで行き詰ってしまうと、投資への意欲がそがれてしまうことになりかねません。

株式相場は急に大きく動くこともあります。以下のポイントに注意して、余裕をもって手続きを進めていきましょう。NISAのメリットを活かして、中長期的な資産形成に取り組んでみてはいかがでしょうか。

・NISA口座の開設には、かなりの日数がかかる(証券口座を保有している場合でも2~3週間以上)。
・初めて証券口座を開設する場合や、他の金融機関から変更する場合は、さらに日数がかかるので注意が必要。
・マイナンバーは必須。必要書類は事前に確認しておく。

ライタープロフィール

石村こずえ (いしむらこずえ)
石村こずえ (いしむらこずえ)
証券会社や銀行のコールセンターで通算8年半勤め、延べ7万件以上の顧客対応を経験。お金のの知識を生かして、自身の保険の見直しや節約術で赤字家計を改善。「明るい未来のお手伝い」をモットーに、家計の見直しに悩む方への個別相談や講師、執筆業で活動している。

AFP/第一種外務員/マイライフエフピー認定ライター