人気の理由① すかいらーくを超人気株に推しあげた株主優待の存在
すかいらーく株の人気の理由の一つに「株主優待」が存在しています。株主優待は株を保有しているだけで、その企業からなんらかのお礼がもらえる制度のことです。
日本中の個人投資家の圧倒的支持をもつヤフーファイナンスの株主優待実施企業のランキングページではもう長い間、すかいらーくが1位を独走しています。
2位はタバコ企業大手のJT、3位はディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドなので、その注目度の度合いの大きさがわかります。
ここで注目のすかいらーくの株主優待の内容を確認してみましょう。
【下記は6月末・12月末の年2回権利確定の優待の合計】
・100株保有で6000円相当の優待カード
・300株保有で20000円相当の優待カード
・500株保有で33000円相当の優待カード
・1,000株保有で69000円相当の優待カード
食事をするときに会計で支払いができる優待カードをもらうことができます。食事に関する優待を出している企業は他にもたくさんありますが、すかいらーくは実は独自の優待基準を持っています。
上記の優待をよく見ると、すかいらーくの株式は株数を増やすほど優待内容が良くなっていることがわかります。ここに人気の秘密が隠されているのです。
一般的には株主優待は最低株数保有がもっとも割りが良いものが多く、例えば100株保有で3000円相当もらえる優待でも、それを1000株に増やしても5000円相当の優待に増える、というような場合がほとんどです。
確かに株数を増やすと優待も増えるのですが、増え方が小さいために優待目線で言えば割が良くないということになります。
そのあたりの不満点を解消したのが、すかいらーくの優待です。保有株数を増加させると優待内容はより一層手厚くなること個人投資家から注目を浴び、投資家の数を増やす試みを積極的に行っているのです。
人気の理由② 外食株なのに好配当
人気の理由の二つ目としては、配当をしっかりと実施していることが挙げられます。
実は株主優待を実施している外食系企業は配当なし、もしくは配当があっても微々たるものという企業がおおいです。
すかいらーくの場合、1株あたり38円の配当を毎年実施しているので、投資資金に対する配当金額の割合も2%(外食株なの中では好配当)を超える高めの数値を維持しています。
ここから優待好みの個人投資家のみならず、配当も重視する機関投資家や大口の個人投資家によって売買される株となるのです。
決して株主優待頼みでなく、株式投資の基本である配当も同時に重視している点もすかいらーくが注目されている理由の一つなのです。
配当を毎年増やしたり、継続して出すことが株式投資大国であるアメリカ合衆国では当然のことのように思われています。
今後はすかいらーくも企業の業績の高まりに連れて、配当金額を増やすなど増配措置を実施していくことがのぞまれます。
外食系企業を選ぶコツ
さて株式を選ぶ際には企業から定期的に支払われる配当金や投資家へのお礼である株主優待に注目するのも良いのですが、最も重要なのは「企業業績」です。
企業の通知表とも言える決算を確認して業績の推移に陰りが見られないかどうかを確認することが大事です。
すかいらーくの株式は今の所、売上高が順調に伸びているものの、直近発表されている第一四半期決算では若干の利益の伸び悩みが見られています。
本来であれば業績好調の外食株を選ぶのが、もっとも外食系企業への投資を成功させる近道なので、すかいらーく株を購入した後でも企業業績の変化には注意をしておきたいところです。
また外食系にはもう一つ、選ぶコツがあります。
それは実際に店舗に足を運んでみることです。店舗に足を運び、そこで実際に飲食をしてみるとなんとなくの雰囲気をつかむことができるはずです
。例えば「順番待ちの列ができてる」とか「店員の態度が良い」などポジティブな要素があると思われます。一方で、「あ、この店は2回目はないな・・・」というような感想を持つお店もあることでしょう。
店舗自体の雰囲気掴みも時に株式投資の役に立つことがあるのです。
参考になっていただければ幸いです。