魅力的な企業になるためのポイントを見逃すな！
株価が上がっていくには、その企業になんらかの魅力がなければなりません。
通常株式は買われなければ売られていくものです。買われない株式は値上がりすることもないので、投資家はその株を手放して他の魅力ある株式へと移っていくのです。
つまり投資するのであれば魅力がある企業、できることならこれから魅力がどんどん増していく企業を見つける必要があるということです。「たくさんの中から見つけるのは大変だよ」という声が聞こえてきそうですが、安心してください。
投資家にとって魅力的な企業にはいくつかポイントがあるのです。
では、そのポイントを3つに絞って解説してみましょう。
ポイント1 業績の上方修正
学生に通知表があるように、企業にも活動がどのようになっているのかを知るための「業績」という通知表があります。上場企業は、業績を開示して投資家にどの程度売り上げが上がっているか、利益が残ったかを示すのです。
この業績ですが、企業は前もってその年の活動の結果の予測をします。これまでの活動実績によって今後の見通しをある程度立てておくのです。
基本的にはこの業績の予想に沿って株価は動いていくことになるのですが、企業活動というものはタイムリーなもので、良くなったり悪くなったりするものです。活動が良くなった場合には業績にプラスの影響がありそうだとして、業績予想の数値を上振れ（好転）させることがあります。
一般的に業績の上方修正と呼ばれるもので、企業の株価が上がっていくきっかけとなることが多いです。
絶好調の企業は業績の上方修正を繰り返しながら、株価をどんどんと上げていきます。
株選びをする際には、まずは業績の良し悪しと同時に、「予想を良い方に修正している企業」に注目する癖をつけると良い銘柄を選べる可能性が高くなります。
ポイント2 事業の拡大や事業の提携
企業活動は業績底上げのために拡大していく場合があります。
それは国内での店舗の増加であったり、他の企業と手を結んでビジネスを行う事業提携であったり、海外進出であったりと様々なかたちをとります。
特にこれまで目立った動きが見られなかったような企業の場合、派手なニュースがあるほどその後の株価への好影響を期待した投資家からの買い注文が多くなります。
株は期待で買われるという有名な言葉があります。業績動向に関係なく、活動のインパクトによっては期待感から株価が買われ続けることもよく見られる現象なのです。
上がる株を見つけるためには企業がIR（投資家向け広報）で発表する事業の動向をチェックすると思わぬお宝株が見つかるかもしれませんね。
ポイント3 配当の増加や株主優待の新設
株を買う理由としての3つめのポイント。それが配当や株主優待といった企業から投資家への利益還元です。
通常、企業は決められたタイミングで配当金や株主優待を実施しますと明言をしています。そのため割りの良い配当金や魅力的な優待を実施する企業には資金が集まりやすくなります。
それだけでなく、この配当や優待は内容が良い方へと変わる時があるのです。
配当の場合には「増配」、優待の場合には「拡充」と言われ、投資家から資金がさらに集まるきっかけとなります。また、これまで優待がなかった企業に優待が新たに導入されるのも、投資魅力が増す一つの要因となります。
こうして、目に見えるかたちで投資魅力が増えると、投資家からの買い注文が増える好循環を生む場合があります。
さらに株価の値上がりが期待される局面となるのです。
まとめ
ポイントをまとめておきましょう。
- ポイント1 ：業績の上方修正（企業の売り上げや利益の予想が上振れすること）
- ポイント2 ：事業の拡大や事業の提携（企業の価値が増加しそうな事柄が発生する）
- ポイント3： 配当の増加や株主優待の新設（株主への企業からの利益還元が増加する）
上記のポイントをおさえておくと、どんな株を買ったら良いか分からなくなった時に株価が上昇する株式をつかめる可能性は高くなることでしょう。
やみくもに探すよりもポイントをおさえて株探しをすること。これは株式投資で成功するために必須の条件だと言えます。
参考にしていただけると幸いです。
