小資金でも頑張る日本の「個人投資家」
個人投資家は個人の資産(お金など)を株などの金融商品に投資をする一般の人を指します。
数自体はこの個人投資家が最も多いのですが、資金力は最も少ないです。
数十万から数百万円程度の小資金で投資を行っている人がほとんどですが、中には数億円程度の比較的大きな規模で株式投資を行う個人も存在しています。
個人投資家の投資スタイルはいろいろですが、超短期で株の売買を行うデイトレーダーやスイングトレーダー、数カ月程度の投資を行う投資家、買ったら一生株を売らないような長期投資家まで様々です。
ただ、個人投資家の多くは長期で会社を応援する長期投資家であり、長期で株式へと投資を行い配当や株主優待といった利益を享受しながら会社の成長を見守っています。
筆者もすでに10年以上、株式市場で投資を行っている個人投資家ですが、個人投資家には個人投資家の強みがあると考えています。
小資金だから投資できる企業があったり、小資金だからこそ株主優待を楽しめるという点です。
少し話がずれましたが、簡単にいえば個人投資家とは、どこにでもいる普通の人、と思っていただけると間違いないです。
お金を集めてから投資を行う「機関投資家」
機関投資家というとなんとなく重たいイメージがありますが、簡単にいうと「資産運用をする企業」のことです。一般的には企業内の資金を増やすために運用を行っています。
この機関投資家のもっとも代表的なものが「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」です。
私たちの年金を運用する団体として、ときどきニュースなどでも伝えられることが多いですが、GPIFはかつてより私たちから徴収した年金をまとめて株や債券など金融商品に投資をして運用しています。
いまのところ多大なる利益(含み利益)が出ているようですが、長期的に運用をおこなっていうので将来的に資産がどのようになっていくかはいまのところわかりません。
またGPIF以外にも、保険会社、投資信託を運用する、事業会社などが投資家として資産運用をおこなっています。
基本的にはお金が集まるところはなにかしらの資産運用をおこなっていると思ってよいです。個人のように銀行に預けてずっとそのままということはほとんどありません。
資金力ハンパない市場の支配者「外国人投資家」
現在の日本の株式市場において最も力をもった投資家は外国人投資家です。
「日本という一つの国vsその他大勢の諸外国」の構図になるため外国人投資家が最も力があるというのは当然の話ですが、日本の株式市場にも多くの外国人が投資をおこなっています。
日本の株式市場を時に大きく動かしてしまうのも、外国人投資家であり大きな株価の流れ(トレンド)が生じる場合には外国人投資家の動きが絡んでいることも有ります。
この外国人投資家ですが、おもに投資する株式には次のような特徴があります。
⑴ 株主還元を重視する企業
⑵ 収益力の高い企業
⑴は企業が利益を出した時に配当などの形でしっかりと投資家に還元している姿勢が見られるということ。
⑵は投資家からの資本を使って効率的に高収益を出しているということです。外国人投資家は継続して増配する企業や、業績が好調で将来性も高い企業が大好きなのです。
また外国人投資家の中には、株価の流れに急激な動きを作り出そうとする集団も存在しています。
例えば、ヘッジファンドと呼ばれる投資家集団は株価を吊り上げたり、あえて株価を急落させることで市場をパニックに陥れて収益機会を狙う投資家たちです。
株式投資を行うのであれば決して無視できない投資家集団だといえるでしょう。
日本の個人投資家と外国人投資家は逆の行動をとる傾向がある
ここまで投資家の種類をお伝えしてきました。
豆知識として覚えておいていただきたいのが、「個人投資家と外国人投資家は逆の投資行動とる傾向がみられる」ということ。
外国人が買っているときには日本の個人投資家は売って、その逆もまたしかりです。売り買いの多さも資金力も半端ではない外国人投資家の流れに逆らってしまうとどうなるかは言わずもがなです。
できれば強いものの動きについていきたいところですね。