安い株は数千円程度で買えるって知ってた?
株は株価が安い企業だと数千円程度、株価が高い企業だと数百万円程度必要など非常に幅があります。
株式市場には多くの企業が上場しているので、企業によって株価が全く異なるのです。
例えば日本を代表する企業であるトヨタ自動車は株価が6,820円、みずほフィナンシャルグループは195円です。ただし、これらの値段では株を買うことはできません。
トヨタの株主になるには100株購入するために68万2千円が必要ですし、みずほを買うには100株購入するために1万9,500円が必要です。
これはなぜかというと、株は1株から買えることは日本の株式市場では原則として認められてません(ミニ株という例外あり)。100株とか1,000株というように最低単元数が企業ごとに決められているのです。
買える株の価格はピンからキリまであるとして、最低投資金額が低いものの中でも優待を実施している企業は実はたくさんあります。
少ない資金で株式投資を楽しむためには「投資金額が少なくて済む企業が実施している優待」を狙っていきます。
投資力を底上げする「利回り」の考え方
資金を効率よく利用するためには「利回り(りまわり)」という考え方を覚えましょう。
例えば、あなたが今1,000円札を2枚持っています。
この1,000円をAという会社に貸しておくと1年後に50円もらえる。Bという会社に1,000円を貸しておくと1年後に100円もらえる。さて、どっちがお得なのか。
「Bに決まってるだろ」という言葉が飛んで来そうですね。そうBの方がお得です。
では次の例ではどうでしょうか。
1,000円をAという企業に貸すと1年後に50円もらえる。2,000円をCという企業に貸すと1年後に100円もらえる。どっちがお得なのか?
ちょっと複雑になりましたが、答えは「お得度合いは両方同じ」です。
ここまでをまとめて割合(%)で表してみると以下の通りになります。
A 50円÷1,000円=0.05(5%)
B 10円÷1,000円=0.10(10%)
C 100円÷2,000円=0.05(5%)
この%で表した部分が利回りです。
Bが一番お得な利回りで、AとCは利回りのお得度合いは同じということになります。
ただし、AとCは利回りは同じでも貸す金額が異なることがわかります。片方は1,000円で良いのに、もう片方は2,000円必要ということになります。
仮に資金が少ない場合には2,000円貸さないといけない企業に投資するより、1,000円で投資できる企業を探した方がお得な場合もあるのです。
資金が少ない場合には、このような投資効率を考えた投資をしていく必要があります。
ちなみにさ先ほどの事例のなかに「1年後」と記載しましたが、利回りはおもに年間ベースで計算することが多いです。
利回り重視派には「株主優待」! 利回りの実例解説も
さて、利回りの考え方についてはご理解いただけたかと思います。そこで少ない資金で利回りの大きな利益を得るために株主優待を狙う投資をお勧めします。
株主優待には企業が大盤振る舞いして投資家に提供するものが多いです。
特に食事券などを優待として提供する企業の株は利回りが高い上、少ない資金でも買うことができるので資金量の少ない初心者投資家にとっては狙い目株だと言えます。
例を挙げてみましょう。
(数値の情報は2018年3月9日現在のもの)
1 クリレスホールディングス <3387>
100株以上の投資(120,600円)で3,000円相当を年2回
利回り 4.97% 計算式 6,000円÷120,600円×100
2 すかいらーく <3197>
100株以上の投資(146,500円)で3,000円相当を年2回
利回り 4.09% 計算式 6,000円÷146500円×100
3 吉野家ホールディングス <9861>
100株以上の投資(197,200円)で3,000円相当を年2回
利回り 3.04% 計算式 6,000円÷197,200円×100
これらは比較的優待の利回りの大きな企業です。
配当と異なり、優待を個人投資家に提供することは、お礼の意味合いと同時に自社の商品やサービスを提供する良い機会につながります。
そのため企業によっては大盤振る舞いの優待を実施する企業があるのです。
リターン重視の姿勢で投資をスタートさせよう!
株主優待を実施している企業の中には10万円以内で買えるような企業も存在しています。
最近では、気に入った優待を実施する小資金で買える株をいくつか買ってみるのも一つの人気の投資スタイルです。
資金が少なくて困っているという方は、今回ご紹介したような株主優待を実施している企業を狙ってみてはいかがでしょうか。