はじめに 投資本を読む順序
やみくもに投資本を読んでもあまりに経験がないと中身がよくわからないということが多いです。
かくいう私も最初から難しい本を読もうとして、中身を理解したつもりになってましたが、実はまったく役に立っていなかった経験があります。
やや専門的な難しい本を読んで自分のものにできるのは、ある程度相場経験を積んでからです。そのため株の本の買い方は以下の順序が良いと考えています。
- 株の本当の素人が読む本を買う
- リスク管理に関する書籍を読む
- 実戦経験を積んだ後で、もしくは積みながら専門書を読む
株式用語は基本、難しめなことも多いので、そんな時にはインターネットで調べるなり、用語集を買うなりして調べてみてください。
それでは以下、基本書とリスク管理の書籍、そしてちょっと専門的な本を3冊ご紹介していきます。
めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAIが作った株入門 ダイヤモンド ザイ編集部
出典:amazon.co.jp
「株ってなんだ?どうやって取引するの?」という段階の初心者にわかりやすく株の基本を説明している本。
かくいう筆者も証券会社へ入社したタイミングでこの書籍を読んでいたおぼえがあります。
株がどうやって動くのか、その仕組みを広く浅く解説しています。
このレベルの基本書の場合、どの書籍も内容はそれほど大きな違いはないので、書店などで何種類か目を通して自分の肌にあう書籍を選んでも良いかもしれません。
実践 生き残りのディーリング (現代の錬金術師シリーズ)矢口 新著
出典:amazon.co.jp
株をしているとどうしても株の売買の判断を間違えることがあります。
投資した会社の株価がどんどん下がることもあります。そんな時、どうせ戻ってくるだろうとタカをくくっていると思わぬ損失が発生します。
優れた投資家の特徴としては、自分が間違えた時には間違えを受け入れてすぐに方向転換ができるということです。
本書は債権・為替の元ディーラーである著者が書いたリスク管理に関する名著です。
プロのディーラーが株の売買をする時に最も重要視するのがリスク管理です。致命的な損失の発生を防ぐためにもプロのディーラーが実践するリスク管理の方法を学んでいただければと思います。
投資で一番大切な20の教え ハワード・マークス著
出典:amazon.co.jp
いっときの成功は投資の世界で溢れていますが、長期的に成功している投資家はそれほど多くはありません。長期に渡って活躍する投資家は必ず、「投資の難しさ」や「株式投資の怖さ」を心得ています。
ファンドにて巨額の資金を扱ってきたプロの投資家だからこそわかる経験則を20の教えにして紹介しています。
ウォーレン・バフェット氏をはじめ世界中の投資家が推薦する本書を読んで、投資で勝つために本当に大切なことを学んで欲しいと思います。
オニールの成長株発掘法 ウィリアム・オニール著
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大きく株価が伸びる企業の「事業内容や業績推移、株価チャート(株価のグラフ)の特徴」など実例を取り上げながら解説してくれる本です。
「CANSLIM(キャンスリム)」と呼ばれる7つの法則は、今でもお宝株発掘のために多くの投資家によって使用されています。
長期目線で成長する企業の株を保有したい人なら必読の書と言えます。
ウォール街のランダムウォーカー バートン・マルキール著
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株価の動きはランダムであり、投資家が株価の動きを予測するのは困難であるとの立場にたって株式市場を解説している本です。
この本は、自分で銘柄を選んで投資先を見つけるのでなく、株式市場全体に投資をするべきというスタンスにたった書籍です。
内容は難しめではありますが、非常に多くの有名投資家に支持されている名著なので、読んでみても良いでしょう。
投資本を買うのは将来的に大きな投資となる
最後となりますが、投資の本は他の一般書籍と比べて高価なものが多いです。専門書となると5,000円近い価格のものもあります。
しかし投資の本は先人の知恵がたくさん詰まっていて、それを読むことで彼らの経験をなぞることができます。私の知っている億トレーダーの方たちもそれぞれが「座右の書」を持っているようです。
将来的な投資と考えてみると書籍を実際に購入して、いつも手の届くところに置いておくのがベストです。
ぜひ、お気に入りの一冊を見つけてみてください!