株式投資(企業への投資)
資産運用の中でも最も馴染みやすいのが株式投資だと言えるかもしれません。
株式投資は資産を実際の企業へ投じることでその企業が大きくなっていくことを見守るというもの。企業が大きくなっていけばそれに比例して投じた資金も増えていきます。
メリットとしては企業は実態のあるものなので透明性があり、投資先を選びやすいこと。デメリットは成熟した企業の場合、成長性があまり期待できないことです。
株式投資で大きく利益を得ようと思うのなら、成熟した大企業でなく、今後成長する可能性の高い小さな企業へと資金を投じる必要があります。
その代わり小さな企業の場合には株価の変動も大きく、利益も大きくなりますが、損失が生じるリスクも大きくなります。
一方で大企業へと投資するメリットもあります。大企業は利益が安定している傾向があるので、株式配当を多く出す企業がおおいです。ゆったり投資をしたいという人は成熟した大企業へと投資するもの一つの手です。
なお株式投資には、プロに資産を運用してもらう「投資信託」というものも存在します。自分で運用するのは自信がない、そんな時間はないという人は投資信託を選択するのもありかと思います。
先物取引(金や油、農作物への投資)
先物取引は、ある程度のお金を企業に預けて、そのお金を担保により大きな資金で金融商品の売買を行うというものです。
投資先は、金、原油、とうもろこし、などから日経平均株価などの株価指数など様々です。
あまり想像がつかないかもしれませんが、世の中にある代表的なものには価格がついていて、その価格は日々変化しています。
その価格の変化に目をつけて、将来の価格を当てようとするのが先物取引です。
先物取引はものの価格が将来値上がりをすると見込めばあらかじめその金融商品を買う、将来値下がりすると見込めばあらかじめその金融商品を売るということを行います。
思惑通りとなれば利益も大きなものとなりますが、思惑が外れると損失分を支払う必要が生じます。
なお、この先物取引は基本的には少ない資金で大きな資金を取り扱うという「レバレッジ」をかけたものであり、この仕組みを知らないと思わぬ大損をする可能性があります。
このレバレッジをかけた取引には先物取引の他にも、FX、Bitcoin(仮想通貨)、株の信用取引などがあります。
FX(通貨への投資)
FXは通貨への投資をするものとして代表的な投資の方法と言えます。
一般的には、ある国の通貨を買って、もう片方の通貨を売るという行為を行い差益を得ようとするものです(ドルを買って、日本円を売るなど)。
通貨は常に雇用統計などの経済指標や戦争などの地政学的リスクなどによって変動します。その返答に着目して投じる資金を増やそうというのがFXです。
今ご説明した差益を得る行為がFX取引の主たるものですが、もう一つFXには利益を得る方法があります。
国の通貨には金利があり、その国が行う金融政策によって金利は変動しています。理由があって金利が高い国もあれば金利の低い国もあります。
その金利差などに注目をして金利の高い通貨を買って、金利の低い別の通貨を売るというような取引を行い、金利差を得る取引もFXにおいてはまた人気です。
この取引で得られる利益はスワップポイントといい、トルコやメキシコ、南アフリカの通貨など高金利通貨に着目したFX投資家によって広く行われるようになっています。
他にもBitcoin(仮想通貨への投資)、不動産投資なども・・・
他にも最近話題のBitcoin(ビットコイン)、資金力のある投資家によって行われている不動産投資なども立派な資産運用の種類です。
ビットコインなどの仮想通貨なので実態がなく、投機に使われやすいという側面があります。国の政策や資金の入り方によっては、コイン価格の変動が大きくなる可能性があります。その点、注意して取引したいところです。
また不動産投資は『すべての投資家の最後の投資先は不動産にいきつく』と言われるように資金力のある投資家のおこなう投資という側面があります。
不動産という流動性の低い金融資産を扱うという面でも少々、投資初心者には馴染まないところかもしれません(※流動性とは売買のしやすさのこと。金融資産を扱う上ではこの概念は重要)。
いずれにしても自分にあった資産運用方法を見つけるために、下調べと経験を積んで見ることが資産運用をしていく上では重要だといえるでしょう。