一般的な「個人の経済力を表す指標」としては、年収や貯金が挙げられるでしょう。年収がいくらか、あるいは毎月いくら貯金できているか、ですね。 そして女性は元より男性自身も、これらを元に当人の経済力を考えるものなのですが……実はこれ、プロから言わせると大間違いなのです。 そこで今回は、正しい家計管理と結婚に対する考え方をお伝えします。

高年収より貯金額より大切な「生活余力」

まずは今回の根幹部分からお伝えします。

個人の経済力を考える時に、もっとも大切な部分は「生活余力」です。この生活余力とは、簡単に言えば「年収や月収から生活コストを差し引いた残り」になります。

もしかしたら「貯金額とどう違うの」と思いましたか?

実は…全然違うのです。一例を挙げますと、同じ100万円の貯金額であっても、年収500万円の方の100万円と、年収1,000万円の方の100万円では、前者なら年収の2割ですが、後者は1割にしかなりません。

そして、先ほどの「生活コスト」と照らせばどうですか?

計算すると、前者の生活コストは400万円ですから4年で1年分の生活費にできますが、後者の生活コストは900万円ですから、9年でようやく1年分です。

つまり、生活余力とは「収入に占める貯金割合」とも言えるでしょうか。

そしてこれこそが、以前にもお伝えした年収の高い男性ほど老後破綻しやすい理由になります。年収の高い男性は、ご注意を。

生活余力+「将来願望」がライフプラン

先ほど、生活費のことを「生活コスト」と表しましたが、コストなら、なるべく安く低い方がいいですよね?

この感覚をどこまで持続・維持できるかが大切であり、そして出来る限りコストは抑えつつ年収を高くして、真の経済力である生活余力を高めることが重要です。

そしてもう一つ、大切なのが「将来願望」になります。

あなたは今の生活と比べて、未来にはどんな変化を望んでいますか?結婚、子ども、不動産……色々ありますよね。

何も望まなくても「定年」はありますが、そこまで先でなくても、きっとあなたにもいろんな願望があるでしょう。

その上で、このまま今の生活余力を積み上げていけば、その願望は叶えることができそうでしょうか?

昨今はすでに「何も考えなくても、きっと大丈夫」な時代ではなく、家計破たんを起こす方が続出中です。明確なライフプランを作成しつつ、幸せな人生を歩みましょう。

年収が高い男性ほど結婚でも見栄をはる傾向

さて、ここまでお読み頂いたあなたなら、きっと少しは年収や貯金額ではなく、生活余力やライフプランの重要性をご理解頂けたでしょう。

同時に生活費や生活水準を「生活コスト」と考えて、これらはなるべく「低いほうがいい」点にも、多少なりとも同意頂けるかと。

しかし……この理屈を根底から覆しやすいのが、女性であり「結婚」なのです。これは、けっして女性を責める訳ではなく、男女の脳の違いといえます。

一概には言えませんが、一般的な女性は「未来より今」を重視し、「今どうしたいか」という感情を大切にするのです。

そして結婚後、年収が高い男性ほど見栄をはり、女性の望むままに優雅に生活しつつ子どもを作って家を買い、そうして家計破たんを引き起こすのが常套パターンといえます。

中には自身の経済力を考えずに同意する男性もいますが、ひとまず決断の前は女性の願望も考えつつ、生活余力とライフプランを強く意識しましょう。

「年収400万円女性」も中身はバラバラ

ところで、昨今では良い意味で婚活中の男性も、女性の年収を気にするようになりましたね。

女性の年収を気にするようになったのは、無視するのに比べればプロとしても実に喜ばしい事なのですが……さて、大切なのは年収、でしたでしょうか?

例えば一口に「年収400万円の女性」といっても、中身はバラバラです。

ギリギリまで浪費している女性もいれば、質素倹約に励んで貯金に勤しむ女性もいます。そして、一般的な女性は前者タイプです。

容姿ではなく金銭感覚で選ぶなら、あなたはどちらと結婚しますか?

現代は男性も結婚こそが未来や老後を生き抜く重要な対策になります。ただ、とにかく結婚すればいいという訳でもなく、「しっかり選ぶ」ことが大切です。

そもそも選べないという男性も多いですが、なるべく女性の金銭感覚を気にしましょう。

正しい家計管理で家計破たんの回避を!

実は筆者は、男性からも「俺は年収高いから大丈夫」「ちゃんと貯金しているから大丈夫」などという声を頻繁に聞くのが実情です。そしてこういう方に限って、家計診断すると未来は大赤字になります。

万一、あなたもそういう考えなら、この記事がお役に立てば幸いです。

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山本FPオフィス代表(山本昌義)CFP® 主に比較的若い方の恋愛面・経済面のご相談を承っています。また独立FPとして10年を経過したのを機に、後輩FPの育成にも力を入れています。詳しくは以下のリンクから当オフィスサイトをご確認くださいませ。 山本FPオフィス:http://yamamotofpoffice.com/