先に予算を決める
不動産投資を行うときに大切になってくるのが、どの程度の金額を投資するのか?という点です。本来、投資は余った資金で行うものです。しかし、不動産投資は投資対象となる物件価格が安くはありません。
そのため、基本的に銀行から融資を受けて物件を購入します。だからといって、初心者がいきなり大きな融資を受けるのは危険です。
融資額が増えれば、購入できる物件の選択肢は増えます。しかし、毎月の返済額も大きくなるので、初心者にとっては、ハードルが高すぎるといえるでしょう。
それを防ぐためには、最初に予算を決める必要があります。自分の年収や貯金額を考慮して、毎月の返済額をおおまかに決める。そうすれば、予算はある程度見えてきます。
物件を購入して、すぐり借り手が見つかればいいのですが、そんなにうまくいくとは限りません。借り手が見つからない状況も考慮しつつ、計算するようにしましょう。
半年間程度、借り手が見つからない場合もあると考えながら予算を決める必要があります。
初めての不動産投資で失敗しないためにも、予算を決めることは大切になってきます。
予算が見えてくると選択肢も見えてくる
予算が見えてくると、購入できる物件も限られてきます。一見、これは大きなデメリットに感じるかもしれません。
しかし、決して選択肢の多さが成功につながるわけではありません。ときには、選択肢の幅を決めることで見えるようになってくることもあるのです。
どういうことかというと、予算を決めてしまえば、その予算内の物件を意識して探すようになります。それによって、その価格帯の物件を見る目が養われるようになってきます。
ただ、なんとなく物件を探しているだけでは、なかなかこの目は養われません。価格帯を決めることによって、その価格帯にある物件の特徴が見えてくるようになります。
その価格帯の物件は、なぜその価格帯にあるのか?そうすることによって、値段が安く設定されている理由が見えてくるようになるのです。
そういった理由が分かり始めてくると、その価格帯の中でどのような条件の物件がいいのかが見えてくるようになります。
この目は、予算を決めることにより、数ある物件の中からピンポイントで探すようになったことで身についていくのです。
つまり、基準ができるということ。見ている物件の価格帯の物件は、この程度のものが多いという基準が出てくるのです。この基準は、物件の良し悪しを判断する基準にもなるので、大切になってきます。
借り手のイメージを想像する
予算を決めて、探す物件を絞ることによって、その価格帯の物件の特徴を把握することができました。
次に物件選びに必要なのが、借り手をイメージするということです。
何度も繰り返しますが、いくら安い物件を購入しても借り手がいなければ意味がありません。そこで、大切になってくるのが借り手をイメージできているのか?という点です。
予算内の物件を借りるのは、どのような人でしょうか?
年収はいくらぐらいか?どのような遊びを好むのか?住む家に何を求める傾向にあるのか?何歳ぐらいの人か?学生なのか?社会人なのか?フリーターなのか?
考えながら、借り手のイメージをどんどん膨らませていくのです。これによって、借り手にとって都合がいい家をイメージすることもできます。
借り手がどのような物件を探しているのかが分かれば、それも物件探しの基準になります。
まとめ
掘り出し物の物件というのは、そう簡単には見つかりません。仮にあったとしても、それが掘り出し物だと分からない場合もあります。
いい物件かどうかを判断するためには、基準が必要です。そして、その基準を作るのに役立つのが、予算を決めて価格帯を絞ること。
選択の幅を狭めた結果、その価格帯の物件を見る機会が増えます。その結果、価格帯の特徴が見えてきます。つまり、基準ができるということ。
この基準ができて初めて、いい物件かどうかの判断ができるのです。物件探しで失敗したくないのであれば、自分の中で基準を作っていくことが大切になります。