効果的な目標設定が仕事の成果を上げる!
「私の今年の仕事の目標は・・・」
自分で到達したい仕事の目標を設定し、達成するための行動計画を立てることが劇的な仕事の成果を生み出すカギです。
目標を設定することの意味は、自分が一番価値を感じる事にフォーカスして、自分が望んでいるレベルにまで到達できるよう自分の行動を駆り立てていくことにあります。
さらに、目標を設定し管理していくプロセスで、普段は使わない脳力である「想像力」「問題意識」「情報収集能力」「分析能力」が開発されていきます。
自分の仕事上の課題を見つけ出して、目標を設定し、実行するための行動計画を具体的に立てて実行し、目標を実現させるサイクルを作ります。
これの繰り返しをすることによって、自分の仕事の課題を見つけられるようになり、毎日のスケジュールを管理して、目標を達成することができる習慣を自分でつくっていきます。
目標設定して、目標管理をすることで自己管理能力(セルフマネジメント)の習慣が自然に身に付いていきます。
また、目標を達成しようとすると、会社の同僚や上司、その他の仕事の関係者とうまくやり取りし、彼らの協力を得ることが必要になりますので、仕事をする上で重要な人間関係を構築するための能力(コミュニケーション力)も伸びていきます。
さらに、目標を公開することで、会社外にも支援してくれる協力者が現れて、その人達の協力を得るために必要なパーソナリティー(人格)も磨かれていくことになります。
このように目標設定をして、成果を出すサイクルを続けていくことで、1年後、2年後、3年後・・・5年後には何倍も成果の違いが出ます。
目標を具体的にするための技法「SMARTの法則」
では、目標設定をして、具体的な行動計画に落とし込みをするために必要なポイントを見ていきましょう。
目標はできる限り、具体的に設定すること(Specific)
頭の中で「どうしたい、こうなりたい」と想像しているものをしっかりと形にします。
目標は、
- どんなことに対して設定するか?
- いつまでに到達するか?(期限)
- どこまで到達することを目指すのか?
以上の3つの点を考えて立てることが大切です。
1 どんなことに対して設定するか?(対象を選ぶ)
あまり欲張らずに「これだけは絶対に達成したい!」と強く感じる対象だけ(3~4個程度)を目標に設定します。
ここが最も重要です。
自分がどうなりたいのか、今の自分はどんな能力を持っていて、これからはどんな事でさらに能力を伸ばしていきたいのか、現状の自己分析をしてから、目標を設定します。自分自身の持っている能力の棚卸をします。
自己分析⇒目標設定の順で行います。
2 いつまでに到達するか?
目標に期限を設ければ、具体的な計画を立てられます。
反対に期限が明確になっていなければ、計画もあやふやになります。
期限は、自分で決めます。(例、来年の3月31日まで)
そして最終到達点から今までにさかのぼって、短期の目標に区切ることで、月単位、週単位、一日単位の目標を設定することができます。
そして、その期間ごとの目標を達成するためにはどんな活動をしたらよいのかを考え、プランを立てていきます。
そうすると、毎日の活動の中で具体的に何をすればよいのかがはっきりわかります。
3 どこまで達成するのか?
これが最も肝心な事です。
まず、これまでの自分の仕事の成果を振り返ってみて、自分でそこの地点にたどり着くことを本気で目指そうと思う、高さにある目標にします。
他人にどう思われるかなどは考えず、あくまで自分がどこまで目指していきたいと思うかで到達点を決めます。
目標を数値化し、計測しやすくする(Measurable)
目標をより明確にするためには数値化する必要があります。
例えば、「年収を1,000万円にする」という目標であれば、はっきりと数値化されているため、月単位、週単位、日単位の行動計画を立てやすくなります。
逆に、数値化していない目標として具体的でないため、行動計画も立てにくいです。
現実的にたどり着けそうな目標であること(Achievable)
現実的に今の自分に手が届くような目標なのか、それともこれまでの自分を劇的に変え、今までは使っていなかった能力を引き出さなければ達成できない目標なのか、これまでの達成レベルに合わせて目標を設定するのがいいのか、その答えは人によって違います。
その理由は、人の考え方はそれぞれ違うからです。高い目標であればあるほど、燃えるという人もいます。
それから、今後自分がどこまで達成することを希望しているのか、また、それは達成できる範囲なのかを考えます。
今までの自分では到底及ばない高い目標を設定して眠っていた自分の力(潜在能力)を引き出すという方法もあります。
しかし、あまりにも高すぎて、現実的ではないと思うような目標を立ててしまうと、「この目標は、自分にはとても達成できそうにないな・・」と心で感じてしまうため、かえってやる気が起きなくなってしまうことがあります。
そのため、目標設定を始める際には、これまでのご自分の成果よりも一段高いところ程度にある到達点を設定することをおすすめします。
自分が本気で「こうなりたい」と思える目標にすること(Result-oriented)
目標は本気で自分が「こうなりたい!」「この結果を手に入れたい!」と思える目標であることが重要です。
周りの人にこのように評価されたいと思って立てた目標では、絶対に本気にはなりません。
期限を明確に定める (Time-bound)
目標設定をするときには、達成する日付を入れて計画にすることです。そうすることで、その日付までにどんなスケジュールで進めればいいか詳細の計画を立てることができます。
意識を変える!
その他にも目標を達成するために、以下の方法で意識を変え、モチベーションを上げていくことをオススメします。
目標達成すると、どんなメリットがあるのか?
目標達成した自分自身の姿をありありと想像し、目標を達成した時の自分はどんな気持ちになっているかをリアルにイメージします。
この時にフツフツと湧いてくるワクワク感が目標に向かう気持ちモチベーションを持続させます。
目標を確実に達成するためにムード作りをする
目標を周りの人に公言し、確実に目標に向かうよう自らによって駆り立てていくのがいいでしょう。
目標を確実に達成するための環境作りをする
目の付くところに目標を書いた紙を貼り、常に目標を意識できるようにする。とにかく、設定した目標をあちこちの場所で目に付くようにします。
「達成できる!」と何度も自分の無意識に言い聞かせる。(アファーメーションをする)
朝起きた直後や夜寝る直前は、最も無意識に働きかけやすいと言われています。そのため、起床時と就寝時には自分に目標を何度も繰り返し言い聞かせるようにアファーメーションをします。
「絶対に達成するぞ!」という強い信念
目標を達成するためのいろいろな方法をお伝えしましたが、最も大切なものは、強い信念ではないでしょうか。
信念が強ければ、目標への道のりで辛いことがあっても乗り越えていかれるでしょう。