だんだんと薄着になってくるこれからの季節に気になるのが、ズバリ体型の悩みです。ダイエットのためにランニングや筋トレなどの運動を始める方も多いことでしょう。そこで、おすすめしたいのがスクワットです。 スクワットは下半身を強化させることでダイエットとしての効果もありますが、実は美容や老化・ボケ防止のための運動としても注目されています。

全身の7割の筋肉が集中する下半身

「食べ過ぎで太った」「体重が目標よりだいぶオーバーしている」という方がまずダイエットのために始める運動の代表格が腹筋です。お腹を凹ませるために1日に何十回もの腹筋を目標にしてしまい、続かずに断念してしまうという人も多いのではないでしょうか。

実は筋トレで基礎代謝を上げて痩せやすい体をつくるためには、大きな筋肉を鍛えた方が効果的なのです。そのため、腹筋よりもまずはスクワットから始める方が理に適っているのです。

スクワットなどにより下半身を鍛えることは、上半身の発達にも大きく貢献します。というのも、そもそも、下半身と上半身の筋肉は同じ比率ではありません。

全身の筋肉の約7割は下半身にあります。そのため、全身の筋肉量をアップさせるために上半身ばかり鍛えるのは非効率なのです。

そのため、まずは下半身を鍛えることで全身の筋肉量をアップさせることが先決になります。筋肉量が増えて基礎代謝が上がると、成長ホルモンが多く分泌させるようになります。

上半身を鍛えるのは、トレーニングの効果がより出やすい状態まで体を仕上げた後に行うのが最適だと言えるでしょう。

下半身強化によって期待できる美容・健康効果

実は下半身強化にはダイエット効果だけでなく、さまざまな美容や健康効果をもたらすことにも期待されています。近年、特に注目を集めているのは「脳の活性化につながることによるボケ防止」と「若返りホルモンの分泌によるエイジングケア」です。

◎期待できる脳の活性化とボケ防止

脳を活性化させるためには、頭を使った作業をすることをイメージするかもしれませんが、実は体を動かすことは脳のトレーニングとして非常に効果的なのです。

手足や全身を動かすことで脳が刺激され、さらに筋肉を使うことで脳の成長因子が35%も増えることが最新の脳科学の研究によって明らかになっています。

最近物忘れが多くて気になるという方は、まずはスクワットから始めてみましょう。

◎基礎代謝の向上による若返りホルモンの分泌に期待

筋肉量を増やして基礎代謝を上げると、成長ホルモンが分泌されやすくなります。この成長ホルモンは、いわゆるエイジングケアにおいて重要な役割を果たすホルモンとされています。

たとえば、成長ホルモンには肌の水分量を保ったり、肌が本来持つ老廃物の排出を促したりする働きがあり、筋肉量を上げて成長ホルモンを分泌させることで、美しい肌が保たれてエイジングケアに期待ができるのです。

1日15回のスクワットから始めよう

美容と健康の維持という比較的ライトな目的のためであれば、まずは下半身の強化に最適なスクワットから始めましょう。実はスクワットは、15回程度行うことで腹筋500回行うのと同じくらいの効果があると言われているから驚きです。

しかも、スクワットは下半身だけでなくお腹や腕などのあらゆる筋肉を動かすため、全身の強化にも効果的です。ただ、すぐに効果を出したいからといっていきなり「1日100回」などの目標を立てても継続できない可能性が高くなります。

筋肉に負担をかけすぎたり、無理してしまったりすることを防ぐためにも、まずは少ない回数でも継続して行うことを心がけましょう。