飯塚良治 (いいづかりょうじ)

株式会社アセットリード取締役会長。 オリックス信託銀行(現オリックス銀行)元常務。投資用不動産ローンのパイオニア。現在、数社のコンサルタント顧問と社員のビジネス教育・教養セミナー講師として活躍中。

悪い円安が招く、日本の経済敗戦という現実

今年の1月のコラムで「熊本産偽装アサリに見られる、相次ぐ国産偽装は安いニッポンという象徴的問題である」という事を取り上げた。円の価値が50年前の円安水準となって、通貨の実質購買力の低下と先進国の中で最下位となっている国民の平均年収が、安いものしかなりたたない消費市場に日本はなっているという現実を提示した。

最近の熊本産偽装アサリに見られる相次ぐ国産偽装は「安い市場」ニッポンという象徴的問題である。

政府は公文書や統計の改ざんを繰り返し、企業では品質検査などの不正などが続々と発覚。そして生産者は外国産のものを国産とウソをつく。ここまでくると、もはや「偽装大国・ニッポン」に成り下がったと世界に後ろ指さされても仕方がないといえる。もはや隣の大国を、偽物、泥棒ビジネスと中傷している資格はないのである。

令和とコロナ禍で多発する無差別殺傷事件の閉そく感

令和の改元直後に起きた川崎市多摩区登戸の小学生ら20人の殺傷事件(19年5月28日)、京都アニメーション放火殺人事件(19年7月18日)、昨年のコロナ禍で起きた小田急線や京王線の殺傷事件、大阪・北新地のビル放火事件、そして大学共通テストが始まった今年の1月15日の東京大学校門前の受験生襲撃事件など、無差別に人々に危害を加え、自らも死を望む様な事件が相次いでいる。

オミクロン株はコロナウイルス・パンデミックの最終章か? 壮絶な最後の戦いに希望が見える

南アフリカで始まった、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」は、あっというまに世界に拡散して欧米で猛威を振るい始めている。我が国でも懸念されていた市中感染が始まり、その感染力の強さから、年末年始にかけて今まで以上に感染拡大が急速に広がることが想定される。いわゆる第6波は想定を超えて押し寄せると見て間違いないだろう。

アメリカンヒーロー

大谷翔平は日本のヒーローにあらず、新時代のアメリカンヒーローである。

投打の「二刀流」で歴史的な活躍を見せた大リーグ・エンゼルスの大谷翔平(27)が18日、全米野球記者協会の担当記者による投票により、今季のアメリカン・リーグの最優秀選手(MVP)に選ばれた。投票結果は満票の30票で、2015年以来の快挙で日本人選手としては01年のイチロー(マリナーズ)以来の2人目である。

ノーベル賞の真鍋博士を「日本人」と称賛する日本を真鍋博士は敬遠した。

米プリンストン大学の上席研究員の真鍋淑郎氏が先日、ノーベル物理学賞を受賞した。
真鍋博士は二酸化炭素等の温室効果ガスの地球温暖化の予測をいち早く警告し、その長年にわたる地道な研究が、今、世界の最大の課題として定着した問題に多大な貢献をしたものとして高く評価されたものである。
早速、日本のメディアは日本人の受賞者はこれで28人目の快挙と大々的に報道した。

観光戦略の「おもてなし」はもう色あせた。

観光戦略の「おもてなし」はもう色あせた。

2020の東京オリンピック・パラリンピックに向けた観光立国の戦略は、政府から地方にいたるまで「おもてなし」のスローガン一色であった。しかし肝心の2021年オリパラは無観客で世界から全く観光客を呼べずに、多大な投資をした「おもてなし」プロジェクトは空振りに終わった。

新国立競技場

史上2度の東京オリンピックから何を思うか?

2020東京オリンピックは2021年にコロナ禍での開催で世論が割れた中で、17日間に渡って実施された。
東京五輪が何を目指し、何を得られなかったか、戦後史の長い時間の流れの中で1964年の東京五輪との対比で、今回の五輪を考えてみた。