起業したい方や個人経営から法人化する方は、税金が気になるのではないでしょうか?税金はどのくらいの種類があり、法人はどのくらい支払う必要があるかわからないですよね。今回は、税金の種類と法人の方が払う税金の種類をご紹介します。

税金の種類

税金と聞いたら「住民税」「所得税」「消費税」の3つが主に浮かぶのではないでしょうか?税金は大きく分けて2つ、課税主体が国である「国税」、地方公共団体の「地方税」に分かれています。

国税

国税は、さらに2種類に分かれており、「直接税」と「間接税」があります。直接税には所得税、法人税、相続税、贈与税の4つがあります。間接税には消費税、酒税、たばこ税、自動車重量税などがあります。

地方税

地方税も国税と同様で「直接税」と「間接税」の2つに分かれています。さらに、地方税の場合は「道府県税」と「市町村税」の2つに分かれています。

・道府県税

道府県税の直接税には、住民税、県民税、事業税、固定資産税、自動車税、鉱区税があり、間接税には、地方消費税、県たばこ税、ゴルフ場利用税、不動産所得税があります。

・市町村税

市町村税の直接税は、住民税、市町村税、固定資産税、軽自動車税、特別土地保有税の5つで、間接税は地方消費税、県たばこ税、ゴルフ場利用税の3つとなります。

国税の種類は全部で15種類、地方税の種類は全部で13種類となっています。

直接税と間接税

・直接税

直接税は所得税や法人税のように、納税義務者と税金を納付する人が同じ税金となります。

・間接税

間接税は消費税のように、納税義務者と税金を納付する人が違う税金となります。消費税は買い物をするときに払っていますが、その後に納付するのは買い物をしたお店になります。

また、給与から引かれている住民税も、道府県税と市町村税に分かれています。税金は支払先や支払い方法によって、様々な違いがありますので、それぞれの違いを把握することが大切です。

法人が払う税金の種類

法人の方が納める主な税金は10種類あり、ここでは10種類の税金と簡単な説明をしていきましょう。

法人税

国税にあたる法人税は、法人の所得に対して課税される税金となり、個人事業主の所得税に相当します。しかし、法人税の場合は、固定税率になるので注意が必要です。

法人住民税

法人住民税は、地方税で自治体に住民サービスとして必要経費を広く住民に補ってもらうための税金です。

所得に関係なく必ず課税される「均等割」と法人税額に一定の割合をかけて課税する「法人割」や「利子割」が存在します。

都道府県税事務所と区役所(市役所)に納付する義務がありますが、東京23区のみ特別区扱いとなり、都税事務所にまとめて納付できます。

法人事業税

全事業者が負担する税金で、法人住民税と同様に都道府県税事務所へ納付されます。資本金が1億円を超えている場合は、利益に関わらず税金が発生する場合があります。

地方法人特別税

平成20年に地域間で税源偏在を改めて正しくし、法人事業税の一部を分けてできたのが、この地方法人特別税となります。他の法人事業税と地方法人特別税を合わせた税負担は、分かれる前の税負担を超えることはありません。

「法人事業税」と「地方法人特別税」は損金算入が認められています。決算で計算された税金を次の事業年度に納めることにより、その分の金額だけ所得が少なくなり、翌年の法人税や住民税が安くなります。しかし、地方法人特別税は平成29年に法人事業税へ復元されました。

消費税

消費活動によって課される税金となっており、資本金や出資の金額が1,000万円未満なら支払う必要はありません。消費税は、1,000万円を超えたら納税業者となり、2年後から納付が始まります。

しかし、前年の1月1日から6月30日の半年間の売上が1,000万円を超えている場合は、翌年から課税事業者となります。

印紙税

印紙税は、経済取引によって作成される契約書や金銭の領収書などに課税されるものです。

登録免許税

登録免許税は不動産や会社などの資格についての登記、登録、免許、許可、認可、認定、指定及び技能証明となる課税とされる税金です。

所得税

法人の所得税は、利子や配当金などを課税される税金となります。

固定資産税

固定資産は、保有している土地や建物などの有形償却資産になり、固定資産に課税される地方税になっています。

自動車関連の税

自動車関連の税は、自動車税、自動車重量税、自動車取得税、軽自動車税」の4つになります。自動車税は、軽自動車や特殊車両以外の自動車に課せられている税金で、排気量によって金額が決まります。

自動車重量税は車検に納付する税金で、重量によって金額が決まっている税金です。自動車取得税は自動車を取得した際に納付する税金で、軽自動車は軽自動車を所有している際に納税する税金となります。

法人の方はこの10種類の税金以外にも、事業内容によっては酒税、たばこ税、関税、ゴルフ場利用税といった税金が入ってきます。

様々な税金がありますが、必ず支払うべき税金と事業内容によって支払う税金がありますので、事前に調べておくことが大切です。

まとめ

今回は、税金の種類と法人の方が払う税金の種類をご紹介させて頂きました。税金の種類や法人の方が支払わなければならない税金の種類を簡単にご紹介させて頂きました。

基本となる税金以外にも様々な税金があり、その中でも法人が支払う税金は10種類ありますので、意外と多いんと感じた方も多いかも知れません。

これから起業する方や個人経営から法人化する方は、ぜひこれらの税金を意識してみてください。

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