株主優待は企業からのプレゼント
株式投資をする本質は、企業が成長して株価の値上がりの利益や配当金を投資家が得ることであり、株主優待はいまだサブ的な位置づけであることは間違いありません。
ただ、すべての企業で株主優待がもらえるわけではありません。株主優待を実施している企業が増えているとはいえ、まだまだ優待実施企業は限定されています。
とは言っても、今では1,300を超える企業が優待を実施していますし、私たちが普段活用する有名なレストランや施設などの優待は豊富に揃っています。
例えばマクドナルド、すかいらーく、吉野家、ビッグカメラ、ディズニーランドなどへ行った経験がある人は多いと思いますが、これらの企業も株主優待を実施しています。
また名前は知らない企業でも、思わぬお得な優待を実施しているという企業は多いものです。
株主優待を実施している企業は本当にたくさんあり、内容も千差万別なので自分が欲しい優待をきっと見つけることができるはずです。
株主優待の豊富な種類
株主優待には色々な種類があります。もちろん企業によって優待の内容は千差万別ですが、大きく種類別に分けることが可能です。
1 金券・クオカード・食事券
百貨店などで利用可能なギフト券、コンビニや書店で使えるクオカード、レストランなどで利用できる食事券などがもらえる優待です。
2 飲食料品・日用品
お菓子やおかず、お米からドリンクやお酒といった飲食料品、文房具、洗剤などといった日用品がもらえる優待です。
3 施設利用券
テーマパークやスポーツジムなど施設を利用できる券です。タダで利用できる券もあれば割引タイプもあります。
4 割引カード
飲食店、百貨店などで使用できる割引率が決められたカードがもらえる優待。金券と異なるのは、制限内であれば何度でも利用可能なタイプが多いことです。
5.カタログギフト
カタログギフトやウェブサイトのウェブカタログなど複数の商品やサービスなどの中から好きなものを選べるタイプの優待。選べる自由さが魅力です。
他にもこの種類に収まらない優待はありますが、大きく分けてみると上記の5種類が人気の優待です。
筆者も上記種類に当たる優待はすべてもらったことがあります(上記は筆者が実際に企業様から頂いた優待の写真です)。
以下筆者個人の感想です。
1の食事券の優待は値引額の大きなお得な優待が多いです。クオカードはコンビニで使えるので使い勝手の良い優待です。
また、家に届いてそのまま家で使い切ることのできる2の日用品や食料品、5のカタログギフトは優待は使い勝手の良い優待です。
優待によってそれぞれ利点がありますので、ご自身のライフスタイルにあった優待を選ぶのが良いでしょう。
株主優待をもらうために
株主優待をもらうには企業の株を実際に買って株主となる必要があります。
株主となって企業ごとに決められた日(権利確定日)に株を持っていることで、企業から優待が配布されるのです。
ただ、ここの話が少々複雑なのです。
権利確定日は多くの場合、月末の最終売買日となっております。じつはこの最終売買日に株を持っていると認識されるためには、最終売買日から3営業日さかのぼった日に株を持っていないといけません。
例えば、30日が権利確定日(最終売買日)の場合には、そこから3営業日さかのぼった27日が権利付き最終日となり、27日に株を保有して28日になるのを待てば優待をもらう権利を得ることができます(土日祝日は営業日としてカウントされない。そのため土日が間にあるなら25日が権利付き最終日)。
少々複雑ではありますが、権利付き最終日と権利確定日に関してはあらかじめカレンダーか何かでチェックをつけておくことをおすすめします。
ちなみに優待の権利確定日については、企業によって年1回の場合もあれば、年2回の場合もあります。
年1回の場合には企業の本決算のある月の後半、年2回の場合には本決算と中間決算のある月の後半に権利確定日となるケースが多いです。
例えば人気の優待である吉野家ホールディングスの優待権利の確定日は、本決算がある3月と中間決算のある9月の年2回です。企業によって権利確定日がある月は異なりますので、銘柄ごとにしっかりと確認しておく必要があります。
株主優待目的の投資も立派な株式投資
株主優待をもらう投資も一つの株式投資の形です。
配当や値上がりによる利益を得るのも楽しいですが、家に企業からのプレゼントが届くというのも嬉しいものです。
優待の選び方などは、また別の機会にご紹介させていただければと思います。
本記事がお役に立っていただければ幸いです。