人気のヤフオク・メルカリの特徴とは
フリマアプリの利便性が世の中に浸透するまで、不要品売買を仲介する中心的な役割を担っていたのはネットオークションでした。
その最大手であるヤフオクは現在も「常時5,000万点以上の商品数」を武器に安定感のあるサービスを展開しています。
ヤフオクのシステムの特徴は出品者がはじめに最低落札価格を設定し、購入希望者が制限時間内に入札を繰り返すことで最終的な購入者と価格が決定する点です。
この仕組みはカメラのレンズやデジタルガジェットなどの高価なものを、少しでも高く売りたい場合には都合がいいでしょう。
しかし、最終的な価格が決まるまで一定の時間がかかることや、最初の設定金額が高すぎると購入希望者が現れないという難点もありました。
その一方で、フリマアプリで人気を博しているメルカリは、購入希望者が一人でも見つかれば即時にモノを売ることができ、値下げを希望する場合はコメント欄で直接価格交渉ができます。
このことがモノの取引を単純にし、1円でも値がつくのなら売りたいという出品者の希望を叶えることになったのです。
また、ヤフオクはパソコン向けのWebサービスを基盤としているため、初めからスマホ向けに作られたメルカリが若いユーザーにウケている点も納得でしょう。
断捨離と小遣い稼ぎが両立できるフリマアプリ
不要品を処分したいと考えることはあっても、それを売ってお金にしたいということまで意識が及ぶ人はまだ少ないのではないでしょうか。
自分の家に眠っている不要品を誰かに買ってもらうという発想は特に目新しいものではありませんが、その意識を商売経験のない一般人にも広げたことが“フリマアプリの功績”です。
個人への投資を気軽に行えるようにしたクラウドファンディングもそうですが、フリマアプリの隆盛によって個人間でのモノやカネの移動はより活発になっています。
ネットオークションやフリマアプリが登場するまで、不要品の行く末はゴミとして処分されるか、知人に無償で譲られるかの2択でした。
リサイクルショップに売ったりフリーマーケットに出店するというのも手段の一つではありますが、そこまでして不要品をお金に変える必要性を人々は感じていなかったようです。
しかし、フリマアプリを使えば自宅に居ながら簡単にいらないものを価値ある商品に仕立てることができます。
買い手を見つけるのも簡単で、発送などのシステムもわかりやすいとあれば、不要品を売って生活の足しにしようと考える人が増えるのは必然と言えます。
フリマアプリで出品したものは、リサイクルショップに売るよりも高い値で買ってもらえることが多いのも特徴です。
買い手にとっても売り手にとっても納得の値段で取引ができます。
それがブランド品や限定品ならなおさらですが、自分とっては価値が無いモノであっても、欲しいという人さえいればトイレットペーパーの芯や牛乳パックでも値段がつくというのは驚くべきこと。
フリマアプリは工夫次第で自分が持っている不要品をいくらでもお金に変えることができるため、自宅にある不要品の断捨離も活発になるというわけです。
フリマアプリで給料プラス1~2万円の収入を
スマホ一つで簡単にモノが売れるというわかりやすさがメルカリ急伸の大きな要因であり、撮影した商品画像の雰囲気や発送時の気配りなどの工夫で売り上げを大きく伸ばすことができる点も多くの人を虜にする要因の一つと言えるでしょう。
フリマアプリで中古品を少しでも高い値段で売るためには、購入者が納得できるような理由付けが必要です。
商品の説明にはブランド名やサイズなどの情報だけではなく、「2年前に購入しましたが1度しか着用していません」「サイズはSですがウエストがゴムなので普段Mサイズの方でも着用可能です」などの細かい情報をつけ足しましょう。
また、出品者の顔が見えない取引では、出品者に過去につけられた評価が購入の決め手になることもあります。
商品を発送するときはキズや汚れがつかないよう緩衝材を使用したり、丈夫な箱に入れたりして配送時のダメージを最小限に留めましょう。
この出品者は対応が丁寧であるという評価の積み重ねが、出品する品の価値を間接的に高めてくれます。1円でも高く売る努力を続ければ、キズや汚れのないブランド品なら定価に近い価格で売却することも夢ではありません。
スマホで簡単に売り買いができる便利なフリマアプリ。断捨離と小遣い稼ぎを両立できるなど良い面はたくさんあります。
特に自分がいらないものを欲している人がいて、それを売ることで給料プラス1~2万円の収入を手にできるなら、利用しない手はないでしょう。
不要なタンスの肥やしを嬉しい臨時収入に変えられるかどうかは、あなたの行動と工夫次第です。