親にはいつまでも元気でいてもらいたい。しかし、いつか別れは訪れます。悲しいけれど、それは変えられません。 そして、親と別れた後に土地や家などを相続する場合があります。相続したものの、その扱いに困っている人もいるかもしれません。 どうしていいのか分からずに、毎年、固定資産税だけを支払い続けている。このような状況の人は意外に多いと思います。 そこで、今回は持っている時を有効活用するには、どのような選択肢があるのか?について紹介したいと思います。

かけられる費用の有無

土地を有効活用すると一言で言っても、様々な方法があります。そして、それは大きく2つに分けることができます。

1つが費用をかける方法。もう1つが費用をかけない方法です。当然、費用をかければアパートを建てたり、マンションを建てたりすることができます。

当然、かけられる費用が多いほど様々な選択肢が増えてきます。

しかし、費用をかけられる人の場合は、すでに有効活用しているはずです。そこで、今回は費用をかけない場合、もしくは少ない費用で相続した土地を有効活用する方法について詳しく紹介していくことにします。

期限を決めて貸すことができるって本当?

土地を貸したいと考えている。しかし、いつかはその土地にマイホームを建てたい。親から土地を相続した人の中には、そのように考えている人もいるかもしれません。

そんな人におすすめなのが、定期借地です。

定期借地とは、文字通りある一定の期間を決めて、その期間だけ店舗などに貸すというものです。ただし、期間としては10年からといったものがほとんどなので、その点には注意が必要です。

手堅い選択肢?駐車場経営

土地の有効活用方法と聞いて、多くの人が思い浮かべるのが駐車場です。

一口に駐車場といっても、月単位の契約で貸す月極制と、時間単位で貸すコインパーキング制が存在します。

駐車場経営には初期投資があまり必要ありません。この点も魅力的に見えるでしょう。ただし、駐車場料金というのは、それほど大きな金額にはなりません。

地方の場合だと、1台、月に数千円程度です。固定資産税を払うと、月々の利益が数千円という場合がほとんどです。

それでもいい。マイナスにならなければいいと考えている人にとっては、最も現実的な選択肢となるでしょう。

駐車場を経営するにはどうしたらいい?

では、駐車場を経営するためには、どうすればいいのでしょうか?

近所の駐車場が埋まっていて、近所で駐車場を借りたがっている人がいるという状況であれば、自分で全てを行うこともできるかもしれません。ただし、それなりに手間も多いので、任せられる部分はプロに任せた方が賢明かもしれません。

つまり、近所の不動産屋に管理を委託するのです。こうすれば、自分で借り手を探す必要もありません。不動産屋に全て任せるので、時間をとられることもないでしょう。

大きな収益は望めないかもしれませんが、契約台数さえクリアすれば固定資産税分程度はなるはずです。土地の有効活用方法としては、かなり手堅い部類のものです。

あまり冒険はできない。固定資産税+α程度の収益が欲しい。そのように考えている人にとっては、最もおすすめできる活用方法となっています。

ニーズが増えてきているトランクルーム

トランクルームという選択肢もあります。通常、トランクルーム経営の場合にはリースバック方式と、業務委託方式が存在します。

リースバック方式の場合、コンテナ施設などの建築費用は土地の持ち主が負担して、トランクルーム業者へ賃貸します。

一方の業務委託方式の場合には、設備投資は土地の持ち主が行い集客や管理といった決められた業務のみをトランクルーム業者に委託するものです。

また、事業用定期借地方式といって、トランクルーム業者に対して、土地を定期借地する方式も存在します。ただし、この場合には広さや立地条件などが重要になってくるので、希望通りになるのかは微妙なところです。

まとめ

親から土地を相続したけれど、扱いに困っているという人は少なくないようです。土地を相続すれば、毎年、固定資産税がかかってきます。

しかも、その土地が更地であれば、固定資産税の額も小さなものではありません。土地を有効活用することができれば、固定資産税を払うだけの状態から抜け出せます。

そして、その方法の中には、駐車場経営のように低投資から始められるものもあるのです。もし、土地の扱いに困っているのであれば、一度考えてみるのもいいでしょう。