収入差がなくてもなぜか生まれる貯金差
貯金ができる人にはさまざまな特徴があります。しかし、実はそこに「収入の差」はほとんど関係していません。収入があるからといって貯金ができるかと言えばそうではなく、逆に収入が少なくてもしっかりと貯金ができるという人もいます。両者の違いは何かというとお金に対する「思考力」です。
皆さんは「お金」に対してどんなイメージを持っていますか?
たとえば、お金を使うことに対して「罪深い」「災いのもと」などのネガティブな意識や、自分のことを「どうせお金が貯められない」「お金持ちになれるはずがない」などのお金に対する潜在的なマイナス思考を持っている人も少なくないでしょう。お金と仲良くなろうとせず、何かと理由をつけて貯金をあきらめていれば、お金が貯まるはずもありません。
反対にお金が貯まりやすい人には、お金に対してポジティブな考え方ができる傾向にあります。「お金持ちになりたい」「お金の管理は楽しい」など、お金に対して前向きなマインドの持ち主はモチベーションが高く、貯金することに対しても能動的になるのです。
お金が貯まる人とそうでない人には習慣の違いがある
さらに、貯金ができる人にはマインド以外にも共通の習慣があります。以下の特徴がある人は貯蓄が上手な傾向がありますので、お金に対する習慣を改めて見直してみましょう。
●お金を大切にする
貯金ができる人はお金と仲良くなる傾向にあります。お金と仲良くなるには、たとえ小銭であろうとぞんざいにせず、お金としてきちんと扱います。受け取ったお釣りをいつまでもポケットに入れたままにしたり、テーブルや棚の上に置きっぱなしにしたりしていませんか?小銭にも意識を向けることが、大きなお金につなげる第一歩です。
●一定のリズムでお金を引き出す
頻繁にATMでお金を引き出す人は、お金の使い方に計画性がない証拠です。「毎週◯曜日にいくら引き出す」というリズムを決めておけば無駄遣いすることも少なくなり、計画的な出費につながります。
●メリハリのある使い方をする
お金が貯まりやすい人は無駄な出費は一切しませんが、必要な場合には惜しまず使う点が特徴です。大切な人への感謝や、将来のための投資などいわゆる「生き金」には気前よくお金を使います。このようにメリハリのあるお金の使い方ができる人は、貯金ができる人と言えるでしょう。
目的・期日・目標を明確にした貯金を
お金が貯められる人と貯められない人には、貯金を生み出すための収入・貯金・支出の「計算式」に違いがあります。上手に貯金ができる“勝利の方程式”を理解したうえで、計画的な貯金を実践していくことが重要です。
●貯金ができない人の計算式「収入−支出=貯金」
収入が入ったら生活費などの必要な分を使い、余った分を貯金に回すというサイクルです。これでは支出をセーブしなければ、いつまで経っても貯金に回すお金が捻出されません。
●貯金ができる“勝利の方程式”「収入−貯金=支出」
貯金ができる人は、収入から先に貯金額を引き出し、別の口座へ移します。残りを生活費として使うサイクルを徹底することで使える限度額が常に明確になり、貯金をきちんと行えます。
収入の差に関係なく、考え方や習慣を変えるだけで貯金は誰でも成功できるものです。
そのためには、目的(何のために)、期日(いつまでに)、目標(いくら貯める)のかを明確にしたうえで計画的に貯金を行いましょう。定まった目標がないまま始める貯金は、失敗する大きな原因の1つです。明確なゴールを決めて、計画的に行えばあなたも「お金を貯められる人」になれるでしょう。