目的を明確にしておく
名刺交換の最も重要な部分は、仕事につなげる関係性に発展させることにあります。
仕事につなげるために、自分の存在を知ってもらう。名刺にはこのような役割があるのです。
つまり、仕事につながらなかった名刺交換は、本来の目的を果たしていないといえるのです。では、仕事につながる名刺交換と、仕事につながらなかった名刺交換にはどのような違いがあるのでしょうか?
全ての原因を同じとすることはできませんが、比較的多い原因は存在します。それが、名刺交換をした後の行動にあるのです。
名刺交換をして、名刺に記載されていたメールアドレスに挨拶を送る人は多いと思います。名刺交換を仕事につなげる人の多くは、このメールを活かして営業を行っているのです。
では、二つのメールにどのような違いがあるのでしょうか?
仕事につながるメールとつながらないメール
二つのメールには大きな違いが存在します。それが、具体性です。仕事につながらないメールというのは、挨拶という部分だけで終わっていることが多くなっているのです。
仕事の営業というのは、相手にメリットを感じてもらう必要があります。相手が自分に仕事を頼むことによって、どのようなメリットが存在するのか?それをイメージしてもらう必要があるのです。仕事につながらないメールというのは、この部分が欠けています。
「また、何かありましたらいつでもご連絡ください」
「お話させていただける機会がありましたら、その時はよろしくお願いします」
このような文面でメールを締めくくっている人が多くいますが、非常に勿体ないといえるでしょう。
メールを受け取る相手は、その他にも名刺交換を多くしています。一通一通読んでいても、一つ一つのメールが印象に残ることは少ないでしょう。だからこそ、その他のメールと違いを出さなければいけないのです。
仕事につながるメールには以下のようなことが必要になってきます。
自分がどのようなことができるのか?
それによって、相手はどのようなメリットがあるのか?
自分が今までしてきた仕事の実績とは?
以上のようなことをメールに記載しておく必要があるのです。
仕事につながるメールの注意点
名刺交換をした後のメールでは、自分ができること。相手にとってのメリット。今までの実績を盛り込んでおく重要性を紹介してきました。
しかし、全てをダラダラとメールに書いていては読まれない危険性があります。メールを受け取った相手も忙しい時間を過ごしています。
あまりにも長いメールを読んでいる時間はないといえるでしょう。まして、名刺交換をしただけの相手となると、それほど真剣に読んでもらえない可能性の方が高くなります。
そこで、重要になってくるのが文章を簡潔にまとめるということ。メールだと思わずに、相手にプレゼン資料を送るぐらいの気持ちで作成してください。
いいプレゼン資料とは、誰が見ても分かりやすく簡潔にまとめられていますよね?それを目指すのです。
実績を知ってもらいたい場合には、PDF化して添付するのもいいでしょう。その実績を元に、どのような提案をしていけるのかが大切になってきます。
ここでの注意点は、メールで全てを済ませようとしないことです。最初のメールは、一つのきっかけにすぎません。だからこそ、相手が続きを聞きたくなるようなものでなければいけません。
その後につながるプレゼン資料。それを意識しながらメールを作成してください。
最後の注意点は、メール作成に時間をかけすぎないという点です。これは、ある程度事前に準備しておくことで可能となります。
自分ができることを普段からリスト化しておくのも準備につながります。また、添付する実績も準備しておくことができます。
過去の実績を相手の業界ごとに分けて管理しておくことで、メール作成の時間を減らすことができます。
準備しておくことによって、メール作成の時間は大きく短縮することができます。
メールを受け取った相手は、短時間でこれだけ内容があるメールを送ってきたという部分に対して少なからず信頼を持つようになります。
ビジネスでは、スピードも信頼になるのです。この部分も意識しながら、仕事につなげるメールを作成していきましょう。
まとめ
名刺交換をしただけでは何も始まりません。相手の存在を知り、自分の存在を知ってもらえたのであれば、次のアクションを起こさなければいけません。
そして、名刺交換の目的はそこにあるのです。
名刺交換を仕事につなげるためにできること。それを実践してくことによって、名刺交換は本来の目的にあったものとなるでしょう。