空白期間について考えてみましょう
空白期間は何年?
まずは、空白期間と呼ばれる定年退職と年金受給の年齢について考えてみましょう。現在の年金制度では、60歳だと30%減、65歳だと±0、70歳だと42%増の年金額を受け取ることができます。
定年退職は(1.)歳、年金受給開始は(2.)歳。
空白期間は(2.)歳-(1.)歳=(3.)年間。
空白期間における日常的なお金の収支は?
空白期間中、毎月継続的に出入りするお金の収支について考えてみましょう。収入であれば、定年退職にあわせて受け取る個人年金保険の年金や、再雇用として働く場合の給料などが挙げられます。尚、定年後に再雇用で働く場合の給料の目安は、定年前の50%~60%となります。
空白期間中の1ヶ月あたりの収入は(4.)円。
空白期間中の1ヶ月あたりの支出は(5.)円。
(4.)円-(5.)円=(6.)円。
(6.)円×12ヶ月×(3.)年間=(7.)円。
空白期間における非日常的なお金の収支は?
空白期間中の非日常的なお金の収支について考えてみましょう。収入であれば、退職金や定年退職にあわせて一括で受け取る満期保険金、老後のために既に準備しているお金、支出ならリフォーム代、車の買い替え、子どもの結婚費用の援助、旅行費用、介護費用などが挙げられます。
空白期間中の非日常的な収入は(8.)円。
空白期間中の非日常的な支出は(9.)円。
(8.)円-(9.)円=(10.)円。
空白期間中に必要な金額は?
(7.)円+(10.)円=(11.)円
11番がマイナスであれば、空白期間中の1ヶ月あたりの必要金額を求めるため、下記の計算も行いましょう。プラスだった場合には14番は0円とします。
(1.)歳-現在の年齢(12.)歳=(13.)年間(11.)円÷(13.)年間÷12ヶ月=(14.)円
年金受給開始後の生活について考えてみましょう
年金受給開始後から寿命までの年数は?
自分の寿命が何歳なのかは誰にも分かりませんので、参考までに厚生労働省が発表している簡易生命表にて「平均余命」を調べてみましょう。たとえば、「平成28年簡易生命表(女)」では、現在35歳の女性であれば52.69年とありますから「35+約53年=88歳」が寿命となります。
寿命(15.)歳-(2.)歳=(16.)年間。
年金受給開始後における日常的なお金の収支は?
「平成28年度厚生年金・国民年金事業の概況」によると、年金の平均受給額(1ヶ月あたり)は下表のようになっています。
また、「家計調査報告(家計収支編)平成28年(2016年)」によると、二人以上世帯の1ヶ月あたりの消費支出は、60~69歳が277,283円、70歳以上が238,650円となっています。この記事の最後の方に内訳がありますので参考にしてください。
年金受給開始後の1ヶ月あたりの収入は(17.)円。
年金受給開始後の1ヶ月あたりの支出は(18.)円。
(17.)円-(18.)=(19.)円。
(19.)円×12ヶ月×(16.)年間=(20.)円。
年金受給開始後における非日常的な収支は?
「空白期間における非日常的なお金の収支は?」と同様に年金受給開始後の非日常的な収支を考えてみましょう。
年金受給開始後の非日常的な収入は(21.)円。
年金受給開始後の非日常的な支出は(22.)円。
(21.)円-(22.)円=(23.)円。
年金受給開始後に必要な金額は?
(20.)円+(23.)円=(24.)円
24番がマイナスであれば、年金受給開始後の1ヶ月あたりの必要金額を求めるため、下記の計算も行いましょう。プラスだった場合には25番は0円とします。
(24.)円÷(13.)年間÷12ヶ月=(25.)円
今から備える老後資金の目安は?
毎月の積立金額は?
定年退職を迎えるまで毎月(14.)円+(25.)円を積み立てることで老後資金を準備できます。
老後資金の目安を考えるにあたって・・・
二人以上世帯の消費支出の内訳
老後資金は想像力が大切
ずっと賃貸で生活をしようとしているのであれば、住居費は上表よりもっと高くなる可能性があるかもしれませんし、老後は家でのんびりしておきたいという人であれば交通費に25,000円以上かかることもないかもしれません。
老後の資金は、あなたがどんな生活をしたいかで随分と目安が異なってきます。なるべく誤差のないよう目安を考えるのであれば、想像力を働かせ予算を調べる作業を繰り返さなければなりません。