スワップポイントとは
スワップポイントの計算方法
スワップと略されることもあるスワップポイントは、2つの通貨の「金利差による損益」を意味します。みなさんもご存知の通り、日本の政策金利はとても低い状態ですが、すべての国が低金利というわけではありません。
仮に日本が年0.1%の金利なのに対しオーストラリアでは1.5%だったとしましょう。この時、金利差は年1.4%になります。この1.4%がスワップポイントと呼ばれるものです。
為替レートが1豪ドル=85円、金利差=年1.4%の時に1万通貨を購入した場合、次のように計算されます。
85円×10,000通貨×1.4÷100=11,900円
つまり、1年間で11,900円の金利を受け取ることができます。
1年間ずっと保有しないと11,900円を受け取れないのかというと、そういうわけではありません。1年間ずっと保有していなくても、(1年間この金利差が固定されると仮定すれば)11,900円を365日で割った約33円がほぼ毎日受け取れます。なお、金利は変動します。
スワップポイントの見方
FX会社のサイトでの見方は、各通貨に対して日付ごとに通常1万通貨あたり保有していた場合のスワップポイントを円で記載されています。
つまり、上記の例の場合、「○月○日 豪ドル 33」という書き方で掲載されており、上記で説明したような利率(%)は書かれていないことが一般的です。
スワップポイントの注意点
いつスワップポイントが反映されるか確認を
スワップポイントが確定しても、FX会社によって土日には受け取れなかったり、各国の祝日に応じても受け取れなかったりします。
当日に受け取れない場合でも、いつか必ず反映されますので、まだFX口座を開設していないのであれば、いつスワップポイントが提供されるか事前に確認しておきましょう。
たとえば、DMM FXでは「土曜日・日曜日のスワップポイントは、水曜日から木曜日にロールオーバーした場合、原則木曜日に付与されます」といった注意書きがあります。
スワップポイントを支払うリスクも
現在、日本円の金利があまりにも低金利なので、さほど心配はいらないかもしれませんが、スワップポイントは必ずしも受け取れるとは限りません。
日本円で他の通貨を購入した際、その国の金利が日本よりも低金利であれば、あなたは毎日スワップポイントを支払わなければなりません。日本円を売る特には特に注意しなければなりません。
為替変動に注意
スワップポイントを狙おうとすると、どうしても高金利の通貨が魅力に思えてしまいますが、あまりにも高金利な通貨は、そのスワップポイントを帳消しにするほどの為替変動が起きやすいので気をつけなければなりません。
最悪の場合、帳消し以上の暴落でロスカットになってしまう可能性もあります。
未決済でもFX会社によっては毎年確定申告が必要
未決済ポジションのスワップポイントは、FX会社によって課税対象になる場合と非課税になる場合があります。課税対象になるFX会社で取引している場合は、毎年確定申告が必要になります。
たとえ確定申告が必要になるFX会社で取引している場合でも、下記に該当すれば確定申告は不要になります。
・年収2,000万円以下の給与所得者(サラリーマンやOL、パート、アルバイト等)で「為替差益+スワップポイント=20万円未満」の人
・専業主婦など無収入で且つ「為替差益+スワップポイント=38万円未満」の人
詳しくは最寄りの税務署へお尋ねください。
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