FXのチャートでローソク足に追従するような線を見たことがある人も多いかと思いますが、それは「移動平均線」と呼ばれるものです。 ローソク足だけで判断したいと思う人も多いかもしれませんが、移動平均線はテクニカル分析の中でも基本中の基本で、市場の平均コストを表していると言えます。 今回は、市場の平均コストが一目瞭然になる移動平均線についてお伝えいたします。

移動平均線の概要

移動平均線とは

移動平均線とは、ある一定期間の終値の平均を表した線のことです。移動平均線には5日、20日、25日、50日など、一定の期間が定められています。

たとえば5日移動平均の場合、5日間の終値の合計を5で割った線を意味し、5日間でどれぐらい売買されたのかといった平均取得価格の推移を把握できます。

基本的には次のように計算されます。

上表のようなレートで5日移動平均を確認した場合、1日目から5日目までの平均価格は104円、2日目から6日目までの平均価格は106円、3日目から7日目までの平均価格は105円となります。

これを日々繰り返し計算することで1本の線になっていきます。

移動平均線は基本的に上昇トレンドであれば、右肩上がりの線となり、下降トレンドであれば右肩下がりの線になります。

移動平均線の組み合わせ

移動平均線は一定の期間が定められていると説明しましたが、一般的に「5日と25日」など2つの期間(2本の移動平均線)が表示されています。

期間が短い方を「短期線」、期間が長い方を「長期線」と表現します。「5日・25日・75日」など3本の移動平均線がある場合、真ん中の期間の線(例では25日)を「中期線」と表現します。

なぜ、このように組み合わせて確認するのかというと、短期線だけだと相場の大きな動きを見失う可能性があり、長期線だけだと日々の小さな動きを見失う可能性があるからです。

また、複数の線を用いることで買い時・売り時を確認することもできます。

売買シグナルを読む

クロスを見つける

移動平均線の代表的な見方に「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」があります。これらは「短期線が中期線・長期線と交差する」または「中期線が長期線と交差する」ことで買い時・売り時を判断するものです。

短期線が中期線や長期線を下から上に突き抜けること、または中期線が長期線を下から上に突き抜けることをゴールデンクロスといいます。一般的にゴールデンクロスは買い時と言われています。

短期線が中期線や長期線を上から下に突き抜けること、または中期線が長期線を上から下に突き抜けることをデッドクロスといいます。一般的にデッドクロスは売り時と言われています。

ゴールデンクロスやデッドクロスは必ずしもセオリー通りにいくとは限らないので、サポートラインが機能しているか、移動平均線上でローソク足が反発しているかなど、いくつかのテクニックと併せて確認することが大切です。

ローソク足との位置関係を確認する

クロス以外にも売買のシグナルがあります。たとえば、「①ローソク足の上にある移動平均線が右肩下がりの状態を続けたあとに、横ばいもしくは上に向きかけたタイミングで、ローソク足が移動平均線よりも上に現れた時」や「②ローソク足よりも下にある移動平均線が上昇中にローソク足が一旦移動平均線を下回りすぐにまた移動平均線よりも上に抜けた時」や「③移動平均線が上昇中にローソク足が下回らないまま一緒に上昇する時」などは買いシグナルと判断できます。

また、「移動平均線乖離率(オーバーシュート)」といって、ローソク足が移動平均線(特に短期線)から急激に離れた(乖離した)場合は、すぐに移動平均線の水準に戻ろうとします。

そのため、乖離した状態を見つけたら売りでエントリーするといいと判断できます。天井で売りエントリーするには、より長い時間軸のチャートを確認し、レジスタンスラインを見つけるといいでしょう。

 

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FPおふぃすプラスめいきっと代表。奈良県在住のファイナンシャルプランナー。幼少期はちょっぴりリッチな生活を送るもトラブルが続き高校時代はホームレスを体験。IT業を経てFPへと転身。「お金のことは難しい」と思う人と同じ目線で分かりやすく、ひとりでも多くの人にお金の知識/知恵/知性をプレゼントする活動をしている。