リスクとリターンの関係性を理解する
リスクという言葉には、多くの人が悪いイメージを持っているかもしれません。しかし、ここで重要なポイントを忘れてはいけません。それが、リスクとリターンの関係性です。
基本的には、リスクとリターンというのは比例しているといわれています。リスクが低ければ、リターンも小さい。
そして、リスクが大きいということは、リターンも大きいといったように考えられています。
例えば、ある新興企業が存在したとします。新興企業ですから、成長する余地はとても大きなものです。
しかし、新興企業のため事業に失敗する可能性もあります。つまり、ハイリスクハイリターンということになります。
一方、国債のようにリスクが低いとされている金融商品の場合、リターンも低くなっています。このように、リスクとリターンは比例していると考えられているのです。
この部分は時間を味方につけるという部分においても重要になってくるので、忘れないようにして下さい。
年齢によって負えるリスクは変わってくる
若いということは、働ける年数がまだまだ多く残されているということです。逆に年齢を重ねれば重ねるほど、働ける時間は少なくなってしまいます。
このことから、ある一つの事実が分かります。それが、背負うことのできるリスクが変わってくるということ。
働ける年数が多く残されているということは、それだけ将来に稼げるお金が多くあるということにつながります。つまり、投資にまわせる資金がまだあるということ。
逆に、年齢を重ねれば重ねるほど、将来、投資にまわせる資金は少なくなります。投資にまわせる資金が多く残されているということは、それだけで大きな武器になります。
例えば、市場に大きなダメージを与えるような出来事があり、多くの株が値を下げたとします。この場合、資金があまり残されていない場合には、そこで更に購入するということが難しくなります。
もし、若い頃にこのような出来事に遭遇した場合には、投資にまわす資金を増やすことによって、下がった多くの株を買い集めることができます。
その結果、保有している株の平均取得単価を下げることができるのです。
もし、働ける年数が少ない場合には老後資金の確保も大切になってくるので、投資にまわせる資金はそれほど多くはないでしょう。
そのため、資産を増やしていくことよりも資産を守っていく部分の方が重要になってきます。年齢を重ねれば重ねるほど許容できるリスクが減っていくのは、このような理由が関係しています。
時間を味方につけるということ
長い目で見た時に、平均取得単価を下げることができるというのは、とても有利です。100年に1度の金融危機といわれたリーマンショックでさえ、現在の日経平均を見れば回復したという現実があるのです。
もし、上昇していく中で買い増すことに成功していれば、その分が利益となっているはずです。また、配当金などを受け取れている場合もあるでしょう。
しかし、年齢を重ねれば資産を守っていかなければいけないので、買い増すことができても、その量は少なくなってしまうかもしれません。そうなれば、得られる利益は大きなものにはなりません。
株価は日々値動きをしていきます。しかし、経済が発展していけば、必ず企業も成長し続けていくのです。確かに、一時的な金融危機も起こるでしょう。
しかし、分散投資をしながら、長い目で見ることによって経済成長の恩恵を受けることができるのです。
リーマンショック時に倒産した企業もあります。しかし、全体で見ればリーマンショック前の水準には戻っているのです。企業単体で見れば、リーマンショック前よりも株価が上昇している企業も存在します。
時間を味方につけることによって、経済成長の恩恵を受けることができるのです。
まとめ
投資において短期間で大きな成功を収める人が存在します。しかし、その手法は逆をいえば、失敗した時には大きな損失につながる手法ともいえます。基本的に投資で成功するためには長い時間が必要になってきます。
短期間の値動きに一喜一憂して判断を誤らないように、長期的な視点にたって市場と向き合うことが大切になってきます。
もし、あなたが20代や30代であれば、それだけで大きな武器になるのです。投資で成功したいのであれば、少しでも早く投資を始める。何故ならば、若さというのはそれだけで大きな武器になるからです。