長期的な視野で取り組む
不動産投資で成功するためには、時間を味方につける必要があります。
物件を一括で購入できる人の場合は、そうとも言い切れない部分があるのですが、多くの場合、物件を購入する時には金融機関から融資を受けるはずです。つまり、毎月の支払いが必要になってくるということ。
だからこそ、入居者が決まらない状況が続くというのは、それだけリスクが高くなってしまいます。入居者が決まれば、金融機関への返済も順調に進んでいくでしょう。
毎月の家賃収入から返済をまかなっていくためには、ある程度の期間が必要になってきます。そして、無事に返済を終了できれば、その後は家賃収入全てが不労所得として利益になっていくのです。
不動産投資が成功したか失敗に終わったのかは、この段階にならなければ判断できません。だからこそ、長期的な視野が大切になってきます。
では、長期的な視野を持つとはどういうことなのでしょうか?
将来を見据えた物件選び
長期的な視野を持つということは、将来を見据えるということ。今は、需要があったとしても、十年後どうなっているかは分かりません。しかし、ある程度の予想をたてることは可能です。
例えば、駅が再開発されるかもしれないという状況であれば、将来的に栄えることが予想されるでしょう。そして、再開発されたことによって、近隣エリアの人気も上がってくる可能性がでてきます。
そうなれば、駅から少々離れていたとしても、そのエリアに住みたいと思う人がいるかもしれません。多くの場合、駅から離れれば離れるほど同程度の物件であれば、値段は下がっていきます。
しかし、近隣の駅が再開発されたことによって、将来の需要が増えていくことが予想できる場合には話が変わってきます。この点を考慮すれば、投資対象となりうる物件は少なくなくなるはずです。
将来を完璧に予想することは難しいかもしれませんが、ある程度の情報を調べて、情報を元にして予想をたてることは可能です。
不動産投資で成功するためには、目の前の状況だけでなく、ある程度の時間が必要だということを意識しながら、物件を探していくことが重要になってきます。
入居者をイメージする
先程も紹介したように、不動産を購入しても入居者がいなくては利益は発生しません。そこで、大切になってくることが入居者をイメージするという点です。
多くの人は、物件を選ぶ時、利回りや価格、そして立地といった条件面を重要視します。
もちろん、それらも大切な要素ではあるのですが、大切なのは本当に借り手がいるのか?という点です。
だからこそ、どのような人が借りたいと思うのか?をイメージしなければいけません。
例えば、1ルームのアパートで、築年数が40年を超えていて駅から離れていたとしても近くに大学があれば、ある一定の需要は見込めます。
なぜなら、大学生の中には自分で生活費を工面している人も存在するからです。
そのような学生であれば、借りる家に求める条件が家賃の安さにあったりします。そうなれば、築年数が40年超えていて駅から離れていたとしても、投資対象となる物件になるのです。
そして、それは大学が移動しない限り変わりません。
また、入居者をイメージすることによって、内装に手を加えたりすることで狙ったターゲットが喜ぶ物件にすることもできます。
さらに、仲介を頼む不動産屋を選ぶ際には、ターゲット層が相談に行くことが予想される不動産屋に頼むこともできます。
物件を選ぶ際には、条件だけでなく入居者をイメージしやすい物件かどうかも一つのポイントになってくるのです。
まとめ
不動産投資の成功は、物件選びにかかっているといっても大袈裟ではありません。だからこそ、慎重に判断しなければいけないのです。
そこで、大切になってくるのが、目の前の条件だけで決めないということ。物件を探していると、利回りや金額にばかり目を奪われるかもしれません。
しかし、不動産投資で成功するためにはある程度の時間が必要になってきます。だからこそ、目の前の条件だけで選んではいけないのです。
ある程度の時間がかかるということを意識することによって、目の前の条件だけで判断することがなくなります。また、入居者をイメージすることによって、物件の魅力や強みも見えてくるようになります。
物件を選ぶ際には、この2つのことを忘れないようにしましょう。
あわせて読みたい
・不動産投資はマンションを一棟丸ごと買うよりも区分所有がオススメ
・企業の力を示す時価総額を知ろう! みんながよく知るあの企業は桁違い
・20代から知っておきたい!不動産投資でありがちな2つの失敗とは?
・不動産投資をはじめるなら新築?それとも中古?それぞれのメリットとデメリット