毎月、なぜかお金が残らない。このような悩みを抱えている人は少なくありません。それほど大きな買い物をしたつもりもないのに、毎月の生活がギリギリ。給料日前には、財布にも口座にもほとんどお金が残っていない。 そんな状況は避けたいと思っているのに、気付けば毎月同じことの繰り返し。これでは、社会人として少し頼りなく思われても仕方ありません。 そこで、今回は無駄遣いを減らして、毎月の生活を安定させる考え方について紹介したいと思います。

自分の時給を意識する

突然ですが、あなたは自分の時給を考えたことがありますか?

サラリーマンの場合には、毎月だいたい決まった給料をもらいます。そのため、簡単に時給を算出できるのですが、意外にも自分の時給を意識している人は少ないようです。

給料明細を見れば、労働時間と手取り額を知ることができます。手取り額を時間で割れば、あなたの現在の時給が分かるということ。

手取額 ÷ 時間 = あなたの現在の時給

では、なぜ自分の時給を把握しておく必要があるのでしょうか?

その理由の一つが、お金の価値を時間に置き換えることによって、なんとなく持っていた金銭感覚に対して、分かりやすい基準を作ることができる点にあります。

時間は有限です。誰にとっても一日は24時間しか存在しません。それは、大富豪であろうと、平均的な所得のサラリーマンでも変わりません。

つまり、時間は誰にとっても明確な基準となり得るのです。だからこそ、時給を把握しておく必要があるのです。

使うお金は何時間分の労働時間?

上記では、時給の算出方法と、時給を知ることの必要性を紹介してきました。続いては、時給を基準にしたお金の使い方の重要性について紹介していきたいと思います。

あなたは、コンビニで買い物をしてお金を支払う時に、支払うお金の価値を認識していますか?

例えば、手取り30万円で月の労働時間が200時間のサラリーマンの人がいたとします。

この場合、このサラリーマンの時給は1,500円。

コンビニで100円のコーヒーを毎日買った場合、1ヶ月を30日と換算し計算すると、100×30ですから、3,000円の出費ということになります。

つまり、2時間分の労働の対価を支払ったということになるのです。

この金額を安いと思うのか高いと思うのかは人によって変わってきます。毎日の活力になるのであれば、2時間分の価値は充分にあると感じる人もいるでしょう。

では、付き合いで行く飲み会はどうでしょうか?

仮に会費が5,000円だった場合、3.3時間分の労働対価が必要になります。これも、先程のコーヒーと同じで、価値があるのか?ないのか?は支払う本人にしか決められません。

もし、そこにその価値がないと判断したのであれば、今まで支払ってきたものは、自分にとっては不必要で無駄な出費だったということがいえます。

無駄だと分かれば、後はその無駄遣いを辞めるだけ。これだけで、お金の使い方が変わってくるはずです

無駄遣いを防ぐ方法とは?

金銭感覚というのは、人それぞれです。しかし、時間というものは誰にでも平等に与えられているものなので、時間に対する考え方に違いはあるかもしれませんが、その価値は変わりません。

だからこそ、絶対的な判断基準に用いることができるのです。

自分が使うお金を手に入れるためには、何時間の労働が必要なのか?このことを意識するようになれば、無駄遣いは確実に減っていくはずです。

普段、何気なくお金を使っている。毎月、何に使ったのか分からないお金が存在している。このような人は、自分が使うお金を労働時間に変換することによって、意識を変えることができるはずです。

そして、意識が変わればお金の使い方にも変化がでてきます。

続けていくコツとしては、あまり無理をしないようにすること。

無駄遣いだと感じたとしても、支払うお金を手にするためにはどれだけ労働しなければいけないのか?という点を意識するようになれば、本来の価値が見えてくるようになります。

そうなってくれば、無駄遣いをしているという意識も芽生えるので、徐々に減っていくことでしょう。

まとめ

お金の使い方というのは、お金を稼ぐのと同じぐらい大切で難しいものです。だからこそ、お金の使い方にも気を使う必要があります。

よく、お金持ちはケチな人が多いと言われていますが、それはほとんどの場合、正しくないようです。

お金持ちの方は、本当に価値があるものだと判断すれば、納得してお金を支払います。ただ、支払うだけの価値がないと判断すれば、お金を支払うこともないだけなのです。

お金が残らないと悩んでいるのであれば、労働時間とお金を同義で考えてみると無駄遣いを防げるようになるかもしれません。

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