失敗には『成功の種子』が含まれている
新たな挑戦をする時には必ずリスクがあり、失敗する可能性があります。
もし何も行動をおこさなければ、失敗することはありませんが、何の変化もすることはなく、自分が進化・成長していくこともまったくありません。
もし失敗をポジティブに受け止められれば、失敗後のダメージが後を引かず、思考がすぐに次に向いていきます。
しかし、失敗をネガティブにとらえてしまうと、エラーだけにとらわれてしまい、考えが先に進めなくなってしまいます。
そうなると、「また失敗しないだろうか」と失敗を恐れるようになってしまいます。エラーのショックを引きずってしまうと、かえって「失敗する」ことを頭でイメージしてしまいます。
そのため、その恐怖感がくりかえされてイメージをつくってしまい、また失敗してしまうことがよくあるそうです。このようなことは、ビジネスでもよくあります。
失敗することの恐怖を取り除くためには?
何かにチャレンジをして失敗すると、どうなるのでしょう?
あえて、マイナスの想像をしてみてください。失敗したら生活できなくなるでしょうか?多くの物を失うことになるのでしょうか?
「もし、失敗したら…」と不安を感じるのならば、その失敗に対する不安はなぜなのか、どこからくるのか、もし失敗したらどうなるのかを具体的にはっきりさせてしていくことが大切です。
人間は、実態がない漠然としたものに恐怖や不安を感じていることがほとんどなのです。そして、実態がわからないからこそ余計に恐怖感を強く感じてしまうのです。
つまり、恐怖の正体がわかったら、それほどの恐怖感を感じなくなるでしょう。
そして、不安が具体化出来たら、それに対して先に解決策を想定しておき、ダメージが少なくて済むようにあらかじめ先手を打っておくことができます。それができれば、恐怖感はかなり軽減されるに違いありません。
つまり「失敗をしたらどうしよう」と失敗に恐怖を感じる理由は、失敗を具体的にし、解決策を想定していないからです。
実は、ただ不安を漠然と感じていることが多いのだということに気が付くと思います。
想定外のことが起こることもありますが、ある程度想定できる範囲内でリスクヘッジをしておくことで、失敗した時のダメージがだいぶ軽くて済むでしょう。
成功者は失敗を恐れずにチャレンジする
成功するか、しないかの一番大きな違いは、「行動する量」の違いだそうです。成功する人は、一般の人と比べ、「行動する量」が多くあり、これに比例して成功をすることも多いのです。
失敗を恐れずに何かにチャレンジをすることで必ず新しいことがつかめるというメッセージを多くの成功者たちが残しています。いくつかを以下にご紹介します
・「私は今までに一度も失敗したことがない。ただ、電球が光らないという発見をこれまでに2万回したということだけだ」(トーマス・エジソン)
・「失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するまでつづけていれば、失敗は失敗のままで終わらない」(松下幸之助)
・「失敗することを恐れるより何もしないことを恐れろ。」(本田宗一郎)
・「私がやった仕事で本当に成功したものは、全体のわずか1%にすぎない。99%は失敗の連続であった。そして、その実を結んだ1%の成功が現在の私である」(本田宗一郎)
・「生きる力とは、成功し続ける力ではなく、失敗や困難を乗り越える力だ」(松井秀喜)
・「どんな結果に対しても、僕はそれを受け入れる。失敗した時の自分の立場が怖いからといって、変な理由づけはしません。だから、僕の発している言葉に嘘はないはずです。」(イチロー)
・「人は誰でも、挫折や失敗を繰り返すうちに以前はできなかったことが少しずつできるようになっていきます。そうした過去の失敗があるからこそ、次に同じような事態になったとき正しい方法を選べるし、人にもアドバイスができるのではないかなと思います」(松岡修造)
・「おれは、9000回以上のシュートを外し、300試合に敗れた。決勝シュートを任されて26回も外した。人生で何度も何度も失敗してきた。だから、おれは成功したんだ」(マイケル・ジョーダン)
・「幾多の失敗を重ねたが、しかし恐縮はせね。失敗は我が師なり。失敗は我が大なる進歩の一部なり」(大隈重信/政治家・早稲田大学創設者)
このように成功者たちは、実に多くの失敗に関しての名言を残しています。
それは、多くの成功者たちは自分達が行動した結果、「失敗」に対する対処の仕方が、成功するための重要なポイントなのだということだと伝えてくれていると言えるのかもしれません。
失敗に対しプラスの考え方をしっかり持っていれば、失敗を成功するための通過点とすることができるのです。
それゆえに「失敗は成功の糧である」ということが言えるのでしょう。
「失敗」を恐れないために物事を客観的に分析する
簡単にできることにチャレンジするということはありません。
簡単にできることでなければ、「失敗」の可能性は挑戦するにあたっては必ずあります。「失敗」の可能性がありますが、「成功」の可能性もあるのです。
そして、「成功」するためにチャレンジするのですから、自分自身で「成功」を信じて、アファメーションをし成功のイメージをしながら自分を「成功」へと導いていきましょう。
どんな成功者も100%成功するという自信にあふれていたわけではなく、100%のうちの51%以上の自分が「成功できる」と思えるように自分に「成功する!」と言い聞かせながら、人一倍の努力をすることで「成功」をつかんできたのです。
経営者、スポーツ選手、女優、俳優、アーティスト・・・など、自分の持つ才能を生かし、最大限の努力をして活躍している成功者たちは、皆、「失敗の恐怖」とうまく付き合いながら「成功」を信じて突き進んできたのです。
「失敗」を活かすために客観的な目で見る
それでも、「失敗」をしてしまったら、その時は貴重な体験を無駄にしないように「失敗」を客観的にとらえるようにして、「なぜ失敗したのか?」そして次に、「成功するためにはどうしたらいいのか?」というように次のアクションを成功させるうえでのヒントになることを探っていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
失敗には、成功するために必要なものが含まれていると思えば、失敗したからといって、落ち込む必要がなく、そこから成功するために必要な大切なことを学ぶことができます。