一般的に、身体的には大人でありながら精神的に成熟しておらず、子供のような言動をとる男性のことを「ピーターパン症候群」と呼んでいます。 アメリカのダン・カイリー博士が提唱したパーソナリティ障害の一種で、感情の制御が苦手だったりプライドが高かったりと本人自身は自分のことを未成熟だと認識できていない傾向にあり、理解が及ばないと正しく会話できないことさえあります。

ピーターパン症候群の仕事への弊害

ピーターパン症候群である男性は、感情表現が稚拙なため、仕事に悪影響を及ぼすこともしばしばあります。

弊害の1つ目に「すぐ諦めてしまう」ことがあります。

ピーターパン症候群の人は、いじめなどのトラウマや両親の不仲などが原因で、真剣に何かに取り組む機会が少なかったというケースが多く見られます。

そのため、大人になっても集中して何かに取り組むということができず、小さなつまずきでもすぐに諦めてしまいます。

2つ目に「プライドが高くこだわりが強い」ことが挙げられます。

ピーターパン症候群の男性は、家庭環境などが原因で目上の人に対する態度や大勢の人と付き合う方法など、一般的な子供が経験することをうまく学べていないことも珍しくありません。

そして、偏った経験に強いこだわりを見出しており、人とうまく付き合えず狭い範囲の人間関係しか作れないことも多いです。

3つ目に「他力本願」があります。

ピーターパン症候群の人は、めんどくさがりな一面があり、自発的に行動することはしない傾向にあります。

そのため、身近に頼れる人や引っ張ってくれる人がいない場合、業務を行うこと自体が難しくなります。

その他にも、努力をしなかったり客観性がなかったりストレスに弱かったりなど数多くの弊害を抱えています。

ピーターパン症候群の人とうまく付き合うためには

ピーターパン症候群の人は、自分自身では自覚がないことが多いです。そうした男性は、周りの人間に自分のすべてを受け止めて許されることを望んでいます。また、プライドが高く自分を否定されることに慣れていません。

そのような男性と円滑な人間関係を結ぶには、小さな子供に教えるように良いところを褒めながら少しずつ注意して性格を矯正する必要があります。

しかし、その教育に疲れてストレスを溜め込んでは元も子もありません。認知療法を行うカウンセリングによって改善したケースもあります。

自分だけでの対処が難しいと感じた場合にはカウンセリングに連れていき、男性自身に自覚と改善を促すことも重要になってきます。

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