株主優待とは?
まずは、株主優待について簡単に説明していきたいと思います。株式会社は、株主のものです。例え、保有している株数が少なかったとしても、それは変わりません。
つまり、株主は会社のオーナーということができます。持っている株数が全体の1%分であれば、その会社の1%はその人のものだということなのです。
そして、オーナーであれば、会社が手にした利益を受け取る権利を持っているといえます。その利益の受け取り方法として、配当金というものが存在するのです。
配当金は、株主還元ということ。そして、株主優待も同じ株主還元の一つとなっています。
また、株式会社は株主のものなので、保有している株数が50%を超えると、実質その会社を支配できるといえます。つまり、買収することができるということ。
会社としては、それは避けなければいけない事態といえます。だからこそ、会社自身も持株会などを含み、ある程度の株数を確保しておくようにしているのです。一つの自衛手段といえます。
そして、もう一つの自衛手段としての方法が、多くの個人投資家に株を保有してもらうというもの。
多くの個人投資家に株を持ってもらうということは、株の分散につながるので、結果的に買収を防ぐ手段となるのです。
多くの個人投資家に株を購入してもらう一つの方法として、株主優待の充実度を高めている会社も存在します。
株主優待の中身とは?
では、株主優待とはどのようなものがあるのでしょうか?これは、それぞれの会社によって違ってきます。
比較的多い株主優待は、自社商品の詰め合わせや、商品やサービスの無料引換券、割引券などです。
また、図書カードやクオカードといった金券を株主優待としている会社もありますし、ユニークな株主優待も多く存在します。
さまざまなものが、存在する株主優待ですが、その魅力は利回りにもあるのです。中には、10%以上の利回りになる優待も存在するので、賢く手に入れることによって、大きなリターンを手に入れることもできます。
自社商品や自社サービスを優待にすることによって、このような大きなリターンを可能にできている部分があるのです。
株主優待で賢く節約?
多くの企業が取り入れている株主優待ですが、その中身は自社商品や自社サービスに関連するものが多いと紹介してきました。
例えば、大手外食チェーン店などの場合には、食事券などが存在します。
もし、ランチやディナーで利用する店が優待を設定していれば、株主優待を手に入れて、利用することによって、少なくない節約効果をもたらしてくれます。
娯楽施設を利用する機会が多いのであれば、その施設を運営している会社を調べてみましょう。もし、その企業が上場していれば、株主優待を実施しているかもしれません。
株主優待を実施していれば、娯楽施設の使用料が安くなったり、無料になるかもしれないからです。株主優待によって、安くなったり無料になれば、その金額を節約できたということになるのです。
株主優待を活用することによって、得られる大きなメリットとなります。
上場している企業の数は、私たちが思っているよりも多く存在しています。また、株主優待を実施している企業の数も決して少なくありません。
これらを賢く利用することによって、節約につなげていくことが可能です。
株式投資で利益を手に入れる方法は、このような方法も存在することを忘れないでください。
まとめ
最近では、株主優待の特集といった書籍も多く発売されていますし、その存在は多くの人に知られるようになりました。
知名度が高まってきているということは、人気がでてきたということ。人気が出てきたということは、企業も株主優待の存在を軽視できなくなってくるでしょう。
現在は株主優待を実施していない企業も、今後の導入を検討するかもしれません。
株式投資というと、売買益や配当にばかり目が行くかもしれませんが、株主優待を賢く活用してくことによって、節約効果を得られるということを覚えておいてください。
ひょっとしたら、普段、利用している店舗やサービスなども、運営元が上場していれば優待を実施している可能性もあるのです。
まずは、自分が利用している店舗やサービスの運営元について調べてみるようにしましょう。
上場して、株主優待を実施していれば、思わぬ節約効果が期待できるかもしれません。
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