生命保険の種類一覧
定期保険
一定期間だけを保障してくれる保険です。10年・15年といった保険期間を決めて満期になれば必要に応じて更新する更新型と予め保障が必要となる全ての期間を保険期間としておく全期型があります。
どちらも基本的に掛け捨てで、解約時に戻るお金はほとんど期待できません。その分、終身保険などに比べると保険料は割安という特徴がありますが、更新型の場合は更新時の年齢によっては保険料が一気に跳ね上がったという印象を受けるかもしれません。
逓増定期保険(ていぞうていきほけん)
死亡時の保障金額が少しずつ増えていくタイプの保険です。経営者の万一に備えたり、経営者・役員の退職金として活用されることが多く、法人向けの保険といえるでしょう。払い込む保険料の一部を損金算入できるため、節税対策としても使われます。
逓減定期保険(ていげんていきほけん)
死亡時の保障金額が少しずつ減っていくタイプの保険です。子どものいる家庭に人気のある形で、子どもが幼いうちはガッツリ保障してもらい、子どもの成長とともに保障も減らしていくという考え方です。
死亡時には、保険金が一括で支払われます。保険会社により逓減率が異なるため、ライフプランなどに合った商品を選択しましょう。
収入保障保険
逓減定期保険に似た形ですが、この保険は保険金を一括ではなく、毎年もしくは毎月、一定の金額を保険期間に限り受け取れる保険です。しかし、保険期間が残りわずかの時期に死亡してしまうと、少しの期間しか受け取れないため、2年・5年といった最低保証期間が設けられています。
仮に保険期間が65歳の人が64歳で死亡した場合、最低保証期間を設定していなければ65歳までの1年間しか受け取れませんが、5年の最低保証期間を設定していれば死亡後5年間(生きていれば69歳)まで受け取ることが可能です。
養老保険
定期保険と似た形ですが、掛け捨てではなく貯蓄性のある保険です。契約満了時に被保険者が生きていれば、死亡保障額と同額の満期金を受け取ることができます。貯蓄性がある分、保険料は高くなる傾向にあります。
特にバブル期に販売されていた養老保険に加入している場合、金利も高くお宝保険の可能性があります。もしお宝保険を持っているのであれば、よほどのことがない限り解約はしないほうがいいでしょう。
終身保険
一生涯を保障してくれる保険です。満期という概念がないため、更新も不要で、保険料もずっと変わりません。保険料の払込期間は60歳や65歳に設定しておくのが一般的ですが、中には一生支払い続けるという終身払いを選択する人もいます。相続税の非課税枠を活用しやすい保険のため、多くの人が加入しています。
低解約返戻金型終身保険
保険料の払込期間が終わると解約返戻金が一気に跳ね上がるタイプの保険です。払込期間を終えるタイミングと子どもの進学のタイミングを合わせておき、教育資金の準備をする目的で加入する人が多いです。中には、意図的に払込満了時期を早め、さらなるリターンを狙う戦略をとる人もいます。ただし、払込期間中に解約すると確実に元本割れするので、途中解約しないよう気をつけましょう。
学資保険
子どもを被保険者としており、教育費を積み立てる目的で加入するタイプの保険です。契約者である親が死亡すると、以後の保険料の払込が免除されるという特徴がありますが、保険金が支払われるわけではありませんので注意が必要です。
保険金が支払われるのは、あくまで子どもに万一のことがあった場合のみです。また、学資保険は中学・高校などの進学時にお祝い金を受け取れるタイプのものが主流です。
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