iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoとは、老後の年金を自分で準備するための年金制度の1つです。iDeCoを利用するメリットはズバリ節税効果です。購入時の掛け金は全額「小規模企業共済等掛金控除」の対象、運用益は非課税、受け取る時は「退職所得控除」、または「公的年金等控除」のいずれかが適用されるというトリプルメリットがあります。
iDeCoは、金融機関、積立金額、投資配分・金融商品の順で選択を行います。金融機関は手数料重視で選択しましょう。積立金額は月額5,000円から可能で、今では年単位で掛けることも可能です。
投資配分・金融商品の選択では、コツコツ派であれば元本保証商品を多めに、がっつり派であればリスク商品を多めに設定するといいでしょう。iDeCoそのものが大きな節税効果を生みだすので、あまりに元本保証商品ばかりにするのはもったいないかもしれません。
メリットがある反面、デメリットもあります。老後の年金を少しでも増やす目的の制度なので、原則60歳までは引き出せません。そのため、マイホームの購入や子どもの進学等で大きな支出を控えている人は、くれぐれも無理のない範囲で掛け金を設定するよう注意しましょう。
ロボアドバイザー
ロボアドバイザーとは、簡単な質問に答えるだけでインターネット上のロボットが、資産運用のアドバイスをしてくれたり、資産運用そのものを自動でしてくれるサービスの総称です。
資産運用のアドバイスをしてくれるタイプのものを「アドバイス型」、資産運用そのものを自動でしてくれるタイプのものを「投資一任型」と呼びます。
自分で投資の勉強をしながら実践したいのであれば「アドバイス型」を、忙しく勉強をする時間がないのであれば「投資一任型」を利用するといいでしょう。
ロボアドバイザーのメリットはたくさんありますが、その中でも特にメリットだと感じるのは、値動きに応じて自分が一喜一憂しなくていい点にあると筆者は考えています。
サービスを提供している企業により異なる場合もありますが、ほとんどの企業では、最初に少しまとまった金額が必要で、以降は毎月1万円から積み立てできます。
純金積立
純金積立とは、ゴールドを毎月定額で購入することを意味します。ほかにも、銀やプラチナの積み立ても用意されています。値動きはあれど、どれだけ世界経済が不安定になろうとも、価値がゼロになることはないと言われている商品で、分散投資をしたい人には欠かせないものだと考えられます。
また、本当にお金に余裕がない人でも、毎月1,000円からでも始められる気軽さも魅力の1つだと言えるでしょう。取得コストを安く出来る反面、短期間での売買で高い売却益を得るのは難しく、長期的な運用を目指す必要があります。
不動産投資
現物の不動産投資は、初期投資費用が高くなるというデメリットのほか、空室リスクや建物の老朽化、金利リスクなどたくさんのリスクを考慮する必要がありますが、その分、うまくすれば安定した収入の確保や公的年金を補う収入源になるといった大きなメリットを得ることができます。
金融機関から借入をしやすいというメリットを既にもっているサラリーマンだからこそ、おすすめできる投資です。高額な初期投資費用を準備できない場合や、借金を背負いたくない場合には、REIT(リート)を使うのもいいでしょう。
REITとは不動産の投資信託のことです。実際に建物を所有できなかったり、上場廃止になったりするリスクを伴いますが、少ない金額から購入でき、複数の不動産への分散投資ができ、流動性も高いといった現物では得られなかったメリットがあります。
今回紹介したものは、投資に興味があるけど忙しくて手が回らないサラリーマンやOLの方はもちろん、投資初心者の方にもおすすめです。善は急げです。めんどくさがらず、怖がらず、気軽にチャレンジしてみましょう!