「フォーカス」すること
「フォーカス」するとは、撮影する時にカメラで被写体にピントを合わせることから「焦点を合わせて、集中すること」という意味で理解され、使われています。
「フォーカス」は、英語で〝FOCUS”とつづります。
F.O.C.U.Sは、〝Follow One Course Until You Success”の頭文字です。
つまり、仕事に「フォーカス」するとは、最も重要な1点だけに集中して成功するまでやりとげるということです。
あちこちと手を出してエネルギーや意識を分散してしまうと、結局は成果が出ません。
「自分はフォーカスすることが苦手」と自分を決めつけることはありません。フォーカスする力は、もともと持っているわけではなく、訓練で開発して培うことができる能力です。
素早く大きな成果を出していきたいと思うのであれば、ゴールにたどり着くまでの途中段階で1点集中し、最も重要なことにフォーカスして、そこにエネルギーと意識を注ぎ込みましょう。
高いパフォーマンスを発揮して成果を出し続けるために「フォーカス」する力を身につける方法を実践してみませんか?
手広く成功したいならなおさら、そこに至る途中では段階的に1点集中を繰り返すこと。その都度、「もっとも大事なこと」にだけフォーカスして、そこに意識と労力を注ぎましょう。
集中力をアップさせるためのメソッド
1.目をつぶって瞑想して「フォーカス」する内容をイメージします。
まずは意識レベルで「フォーカス」します。
意識レベルのフォーカスは、
① 目的のフォーカス
② 本質のフォーカス
③ 自分にできることのフォーカス
の3つのフォーカスがあります。
①目的のフォーカス
仕事の目標に焦点を当てて、目標に近づくために有効かどうかを判断基準にし、優先順位を決めていきます。
②本質のフォーカス
自分の仕事、人生において大切にしている信条を基準にして優先順位を決めます。
③自分にできることのフォーカス
どうにもならないことにフォーカスせず、コントロールできることにフォーカスするようにします。
2.「フォーカス」して成果を出しやすくするため、仕事を最重要な1点だけに絞る
ビジネスでの「フォーカス」は、「選択」と「集中」をすることです。「選択」することは、仕事の量を減らすことになります。
成果を上げるために最も重要なこと1点だけに焦点を当て、取り組みます。分散すると、エネルギーと意識を集中させにくくなります。
3.仕事をタスクごとに細分化し、そのタスクに優先順位をつける
何にフォーカスするか?
一番優先度の高いものから順に取り組んでいきます。
4.フォーカス力を高めるために不必要な雑念から自分をシャットアウト
必要のないことは一切考えない様に頭の中を整理します。
もし、どうしても引っかかっている事があれば、それを素早く取り除きます。自分では意識していていないことでも脳は勝手に考えてしまう性質を持っているからです。
そうすると、そこに対して意識が向き始めてしまうので、本来の向かうべき対象にフォーカスする力を発揮することの妨げになります。
それでもどうしても雑念が気になって集中できないということなら、気になっている事全てをメモに書き出しておきます。そして、書き出したものを別の時間にやることにすると決め、そのメモを目に保管しておきます。
そこまで緊急性のあることでなければ、「●日後にやるから、今はこれだけに集中する」と頭を切り替えて、それ以外のことを完全に頭から消し去るようにします。
5.「フォーカス」する力が高められるような仕事のシステムをつくりあげる
①フォーカスする習慣を続ける
まずは、最重要な仕事だけ(1つ)にフォーカスします。
仕事の重要な部分だけをとらえ、集中するようにします。
フォーカスする作業を続けていると、徐々に慣れてきます。
このように日々繰り返し実践して習慣にすることがポイントです。
②〆切を設定し、「フォーカス」する力をアップさせる
仕事の〆切が決まっていると、それに向けて何としても終わらせようと、すごい集中力を発揮して取り組みます。
これを「〆切効果」といいます。
この「〆切効果」を用いて、「フォーカス」力をキープしていくためには、〆切をいくつかに細かく分けて設定します。
ボリュームの大きい仕事は、小さく分解してからそれぞれに〆切を設定することで、取り組みやすくなります。
〆切をタスクごとに細かく区切って、「フォーカス」したタスクを1つずつこなしていくと、短期集中して仕事に取り組むことができます。
そのためにも、1つ1つのハードル(目標)を高くしすぎず、少し頑張れば達成できるくらいのレベルで目標設定することが大切です。
1つ1つの〆切を通過していくたび、どんどんフォーカス力が高まっていくことでしょう。