同じような環境や条件で仕事していても、仕事ができる人がいればできない人もいます。では、仕事ができる人は一体どこが違うのでしょうか? 仕事ができる人を見てみると、“同じ失敗を繰り返さない”ことが共通点として挙げられます。 失敗したとしてもその失敗から学び、経験を活かしてさらに高いレベルの仕事をこなそうとする姿勢があるのです。 社会人としては見習いたい姿勢だといえます。しかし、誰でも滞りなく仕事がこなせるというわけではありません。 なかには、何度も同じミスを繰り返し、いつも上司に怒られてしまうという人もいるでしょう。 そういう人は「PDCAサイクルを回す」ということを心がけて仕事に取り組むようにしてみてはいかがでしょうか。

仕事ができない人の特徴「同じミスの繰り返し」

仕事ができない人は同じミスを繰り返してしまう特徴があります。ビジネスの進め方として「PDCAサイクル」があり、ミスを繰り返す人はこのPDCAサイクル上手く回せていないことが多いのです。

ミスを繰り返してばかりいると失格の烙印を押されるおそれも

人間なら誰でもミスをしてしまうことはありますが、仕事ができない人は同じミスを何度も繰り返してしまいがちです。

あまりにミスを連発していると、信頼を失い、職場での評価も下がる一方でしょう。

また「ミスをしても反省しない奴」「悪いところを直そうという気がない」と見なされてしまうと、最悪の場合、失格の烙印を押されることにもなりかねません。

仕事ができない人はPDCAサイクルをしっかり回せていない!?

最初からミスをしてもかまわないという気持ちで仕事をしている人はあまりいないはずです。むしろ、失敗したら二度と同じミスを繰り返さないという意識を持ち、十分気をつけて仕事に取り組むはずです。

それでも同じようなミスを繰り返してしまう原因として、PDCAサイクルをしっかり回せていないということが考えられます。

PDCAサイクルは4つの手順に沿ってビジネスを進行する方法

PDCAは「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(検証)」「Action(改善)」という4つの単語の頭文字をとったものです。

この4つの単語で表される行動を「Plan→Do→Check→Action」という手順に沿って進行するノウハウがPDCAサイクルです。

社会人ならば聞いたことがあるという人も多いはずの単語ですが、理屈ではわかっていてもしっかりと実行できている人は少ないかもしれません。

何度も同じミスを繰り返している人の仕事の仕方を見てみると、このPDCAサイクルを上手く回せていないことが多いのです。

PDCAのサイクルを回すことが基本

PDCAサイクルを上手く回すためには、それぞれの段階で必要なポイントをおさえて行動することが大切です。

まずは具体的な「Plan(計画)」を立てる

PDCAサイクルの最初のステップはPlanです。ここではまず、自分がすべき目標を設定することから始まります。

ただ、目標を設定するだけではなく、達成するためには何をするべきかという仮説を立て、具体的な行動をプランニングします。

その際に「5W2H」を意識して具体化することが大切です。

5つのWは、いつ「When」、どこで「Where」、誰が「Who」、何を「What」です。そして、どのようにという「How」と、いくらでという「How Much/How Many」も含め、ポイントをおさえて効率よく業務内容を考察することが重要です。

ただ実行するだけではない「Do(実行)」の段階

Planで立てた計画に基づいて業務を遂行するのがDoの段階です。実行といっても、ただ動けばいいというわけではありません。

計画内容をしっかり把握し、意識したうえで高いパフォーマンスを発揮することが大切です。また、後で評価しやすいように、かかった時間や売上の数字などの結果をわかりやすく数値化して把握しておくといいでしょう。

具体的かつ客観的な検証・評価をするのが「Check(検証)」

計画に沿って実際に実行したら、次はCheckのステップです。ここでは、実行の段階で得られた数値や結果をもとに、計画に沿って実行できていたかどうかを検証・評価します。

その際、誰が見てもわかるような具体的で客観性を備えた評価にすることもポイントです。なお、Checkの段階では、業務内容が「良かった」のか「悪かった」のかなど、客観的な判断ができていればそれで構いません。

「Action(改善)」の段階では次のサイクルも見据えた改善策を

最後の段階はActionです。評価に基づいて業務全体を見直すことで、場合によっては業務をやめたほうがいいこともあるはずです。

一方、改善策を見つけられたら、改善したうえで改めて実行するというのも可能になります。

PlanからActionへと順に進んできましたが、事業が続いていると、その後はまた新しい「次のPlan」に継続していくことになります。

そのため、Actionの段階では次のPlanを意識した見直しを行わなければなりません。長期的に仕事を継続させていくことを想定した改善策を打ち出すということです。

検証と改善をセットで行うことが重要

計画と実行まではできている人が多いものの、検証と改善までできていないのが現実です。検証と改善をセットで行うことがビジネスでは重要です。

「Plan」と「Do」はできてもそれ以上できない人が多い!?

ビジネスに携わっている人なら、しっかりした目標を立て、達成しようと努力している人が多いはずです。

つまり、PDCAサイクルでいうPlanとDoの段階はクリアできている人がほとんどだと言えるでしょう。

ただ、残念ながら、考えていたような成果を得られないと思考停止に陥り、その先に進めない人が非常に多いようです。

つまり、実行した結果を検証し、駄目だった部分を改善して次の仕事に活かすというということができないのです。

失敗から新たな教訓を得ることができないため、同じミスを繰り返してしまうというのも頷けます。

検証して改善につなげることを実行した一例

仕事をしていればミスをしてしまうこともあり得ます。しかし、うまくいかなかったことやミスした点をしっかりと検証して改善すれば、次の仕事に活かすことが可能です。

例をひとつ挙げて考えてみましょう。

電話営業では一生懸命セールスをしても、お客様に断られてしまうことがあります。そんなときに、ある大手企業では新たに次の実行を急かすのではなく「なぜ断られてしまったのか」という理由を担当者にCheckさせるそうです。

そうして断られた理由をじっくり考えてみることで、徐々に何が駄目だったのかということがわかってきます。駄目だった理由がわかれば、改善策も見つかります。

また、一人ひとりの検証結果を会社の中で結集すれば、電話営業のノウハウとして蓄積されることにもなるのです。

失敗しても成長できるPDCAサイクルのステップを活かした仕事の仕方を!

誰でも失敗してしまったとき、自分の失敗に正面から向き合うことは楽ではありません。しかし、PDCAサイクルの観点から見ると失敗は「成功へのきっかけ」を含んでいるのです。

もし、失敗したことから目をそらして検証と改善を怠っていると、せっかく得た成功へのきっかけを無駄にしてしまうことになります。

そのため、仕事を進める際は、PlanとDoだけではなく、必ずその後のCheckとActionまでセットで行うようにしましょう。

また、PDCAは一通り済んだらそれで終わりではありません。ActionができたらまたPlanに戻り、次はさらに高いレベルのサイクルを回すという続きがあるのです。

この「スパイラルアップ(らせん状の成長)」を続けていくことこそ、PDCAサイクルの本質だと言えるでしょう。

失敗しても落ち込まない!さらに成長するきっかけにする!

仕事で失敗してしまうと落ち込むこともありますが、同時に失敗から学べることもあります。失敗した理由がわかれば次の仕事に活かせばいいのです。

そのための方法として取り入れるといいのがPDCAサイクルです。同じミスを繰り返してしまうという人は、一度PDCAサイクルに沿って仕事をしてみてはいかがでしょうか。

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