REITという選択肢
不動産投資と聞いて、多くの人が思い浮かべるのが、自分で物件を購入して、その物件を賃貸して家賃収入を得る方法を思い浮かべると思います。
確かに、それも不動産投資の一つの方法ですが、それだけではありません。REITという方法で不動産投資を行う方法も存在するのです。
REITとは、不動産投資信託のことをいいます。不動産投資信託を分かりやすく説明すると次のようになります。
多くの投資家から資金を集めて、その資金を元にして不動産を購入する。購入する不動産は、住宅やオフィスビル。
更には商業施設まで多岐にわたるのですが、購入した不動産から得られる家賃収入を分配するという点では違いがありません。
証券取引所にも上場しているので、個人投資家にとっても投資しやすい金融商品となっています。
不動産投資といえば、多額の資金が必要になると考えがちですが、REITであれば数十万円程度の資金から不動産投資を始めることができるのです。
不動産投資には興味があるけれど、いきなり物件を購入するのは怖い。そのように感じている人にとっては、とても投資しやすいものといえるでしょう。
気になる利回りは？
少額から始められる不動産投資「REIT」。次に気になってくるのが、どの程度の収益が期待できるのか？という点です。
こちらは、選択するREITによって違いがでてくるのですが、平均値を知ることによって、ある程度の目安を知ることができます。
気になる平均値ですが、2017年3月末時点での国内の証券取引所に上場しているREITの平均利回りは3.8%となっています。
アパートやマンションの大家さんが手にする利回りは5%～7%といわれているので、それと比較すると少なく感じる人もいるかもしれません。
しかし、ここで大切なのは管理や面倒くさい手続きが必要ないという点にあります。
不動産投資に踏み切ることができない人の中には、資金問題の他に面倒くさそうといった考えがあることも事実。
もし、不動産投資に踏み出すことができないのであれば、まずはREITを購入してみるのも一つの方法といえるでしょう。
REITの2つの大きなメリットとは？
REITのメリットは少額から始められるというメリットだけではありません。その他にも多くのメリットが存在するのです。
ここでは、それらのメリットについて紹介していきたいと思います。
REITのメリットで大きなものが物件にあります。個人が、駅前のビルを購入するというのは現実的に考えて不可能かもしれません。
しかし、REITは多くの個人投資家から資金を集めるため、自分では購入できないような物件からの収益を手にすることができるのです。
そして、当然ですがそのような物件の方が入居者が決まりやすいという特徴があります。駅前のオフィスビルなどは、常に満室稼働という状況も珍しくありません。
そのような物件は需要が見込めるので、その他の物件に比べて空室リスクが小さいといえます。
だからこそ、多額の資金が必要になるのです。REITであれば、そのような物件から収益を手にすることも可能となります。
また、面倒な管理や維持方法についても頭を悩ませる必要はありません。REITでは、専門家が収益を上げるために動いてくれます。
つまり、投資家がすることは資金を出すということだけ。この点も、REITの大きなメリットといえるでしょう。
物件の選択肢が広がること。そして、維持や管理を任せられること。この2つのメリットは投資家にとって、決して小さなものではありません。
まとめ
不動産投資に興味はあるけれど、踏み切ることができない。そのような状況であるのであれば、REITという選択肢もあります。
REITの場合、数十万円から不動産投資を始めることができるのです。また、物件の維持や管理も専門家が行ってくれるので、投資家自身が何かをしなければいけないということがありません。
だからこそ、忙しい人でも気軽に始められるといえるのです。
もし、不動産投資に興味があるけれど、いまいち一歩踏み出せないという状況なのであれば、まずはREITという選択肢を選んでみるのも一つの方法だといえるでしょう。
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