最近では随分と老後不安・将来不安・年金不安が言われていますが、本気で老後を考え、何らかの対策を取っている方は極一部の方になります。 そして、実際に筆者が相談者の家計を診断すると、およそ8割程度の方は老後で赤字、つまり老後破産に陥る結果が出るのが現実です。 そこで今回は注意喚起の意味を込めて、老後破産に陥りがちな男性の特徴を3つお伝えします。

夫婦仲が悪い、妻を気遣えない男性

まずは「夫婦仲が悪い、または妻を気遣えない男性」です。ちなみに、こういう男性を待ち受けている未来は、最近では大抵が「(熟年)離婚」になります。

中には、男性側は仲良しと思っていたものの、実は妻は不満だらけという事もありますね。

最近では、結婚しても3組に1組が離婚するほど離婚率が高い時代です。また、確かに結婚して年月が経つほどに離婚率は下がりますが、一方で熟年離婚の可能性もあります。

本当に今は、人生の最後まで油断できないとも言えますね。そして離婚になれば、後述する独身男性と同様になってしまう、ヘタをするとそれ以上に悲惨になるでしょうか。

ちなみに女性というのは、あなたへの愛情が残っている間は怒らずに怒りを溜め込めるものの、ある日突然に爆発する危険性を秘めています。

少しでも心当たりのある男性は、離婚回避のためにも心を入れ替え、奥さんを大事に扱いましょう。離婚は本当に危険ですよ。

結婚する気のない、結婚できない独身男性

次に「結婚する気のない独身男性」です。ちょっと意外に感じる方も多いかもしれませんが、実は今どきは男性でも一人では中々生涯を生き抜けない時代になっています。

にも関わらず、最近では結婚する気のない男性も随分増えたという印象です。

今の日本は、90歳~100歳まで生きても不思議はありません。一方、マトモな年収が入ってくるのは60歳まで、その後は延長雇用があっても一般的に年収は半減します。

その後は年金生活ですが、年金額は平均年収400万円なら約14万円、600万円でも約18万円です。

この年金額では、死ぬまで食べていくのは厳しいでしょう。

または、定年までに十分な貯金が必要ですし、それがムリなら働く必要がある訳ですが、仮に死ぬまで働くにしても、健康寿命は約80歳ですし、働けても働き口があるかどうかも不明です。

今どきの結婚は一種の生命線という点を考えてみましょう。

高年収なサラリーマン男性(夫婦)

最後は「高年収なサラリーマン男性」です。もしかしたら、これが一番意外に思われる特徴かもしれませんね。

ですが事実です。高年収なサラリーマン男性は、年収が定年で無くなる感覚が弱く、また高年収だからこそ生活水準が高いことも多いのが最大の理由になります。

そしてその結果、先ほども触れたような年金生活になった時でも、生活水準を十分に落としきれず、破産してしまう訳です。

中には「今は現役だから使ってるだけ」と、さも簡単に生活水準を落とせるように考えている男性も多いですが、実際にはムリといえます。

それほど、一度上がった生活水準は、下げるのが実に困難なのが実情です。

ちなみに、年金生活になったら年金額は、ほぼ皆が似たり寄ったりですから、実は「低年収なサラリーマン男性夫婦」の方が危機感も強く、老後も質素倹約して乗り切れる傾向にあります。

先々を見据えられない男性は危険

総じて、老後破産に陥ってしまう男性は「先々を見据えた行動を取らない男性」といえます。

「このままいったら自分の人生はどうなりそうか」という計画性が、人生では何より大切です。ちなみに、あなたは自分の未来を真剣に考えたことはあるでしょうか。

もちろん、現役中は現役中で教育費や住宅ローン、あるいは婚活費用などで決して余裕がないのは分かります。

また、最近では3人に1人が非正規雇用ですから、その場合は極めて年収も低く雇用も不安定で、未来を考える事も怖くてできない方もいるでしょう。

しかしそれでも、未来を見据えることが大切なのは変わりません。

そして、このままでは危険なのなら、自分の力で未来を切り開くような力強さが、現代で生き残るには必要です。

どうやったら自分の現状や未来を変えられるのかを、真剣に考え実行しましょう。

自分で考えられないならFPへ早期相談を

ところで、「このままいったら人生どうなりそうか」を計算し、どうやったら自分の現状や未来を変えられるのかというのは、まさしくFPがそのプロです。

そして現代はもはや、ただ仕事をガンバっていれば人生安泰という時代ではなくなっています。しかもそれは、少々の高い年収や貯金があっても変わりません。

FPという存在は、追いつめられてからでは無力なものですから、ある程度の時間やお金に余裕がある間に、相談しましょう。

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